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2017年05月29日
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カテゴリ:遠州の報徳運動
森の元気屋さんのブログに「2017年05月28日文化再興の会特別授業」が載っている。



昨日、文化再興の会特別授業が行われました。
「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」を3回に分けてみんなで輪読し、山中三兄弟や報徳の学習をしました。今回はその元になった山中家を訪れ、実際の資料を見させていただきました。
山中先生も元気な姿を見せ、いつものように優しい口調で資料の説明、そして、報徳と山中家などについてお話ししていただきました。
江戸時代の遠江の様子が描かれた書物の一つ「遠淡海地誌」を描いた山中豊平は山中三兄弟の父に当たります。山中家三男新村理助は森町で、六男小野江善六は浜松で、七男伊藤七郎平は磐田で報徳活動の中心的な役割を果たします。江戸時代、数多くの農村復興を導いた二宮金次郎の教え「報徳」は、遠州では農村振興だけでなく、商業、工業、金融業へと導入され、全国へと波及します。山中三兄弟はそうした先人です。今回、山中先生が指している掛軸は山中家当主勘左衛門と山中三兄弟、良子(長女)の兄弟姉妹が父豊平の遠忌に寄せた歌が描かれています。豊平は絵画や書を嗜み、また、良子の教育のため、掛川城の絵師村松以弘を迎え入れます。写真の絵は娘のために以弘が描いた教材だそうです。また、掛川(欠け川)の由来になったと言われる逆川の風景も描かれています。


「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」の表紙には山中家所蔵の報徳三兄弟の掛け軸の絵を許可を得て用いました。そしてコラムの中でその解説をしました。


コラム抜粋

遠州報徳・師父の風景9 森町山中家報徳三兄弟の色紙扇面寄書き
文久2年、遠州報徳三兄弟の生家である山中家において亡父の豊平の法要を営み、久方振りに兄弟一堂に会したので、各々紙にその素志を書き記した。この紙は後に装訂して一幅の軸物となって、今現に山中家に所蔵されている。それには長子豊明が家系を記して以下豊三(新村里助)、良女、豊長(小野江善六)、並びに豊平(伊藤七郎平)の順序で、前書に詩歌を添えている。
(新村里助)おのれは豊平の三たりめの男にして、をさ名を百松と呼ぶ。十あまりひとつのとし、駿府の苻商家に仕えて古里へ帰り、いとかすかなるかり家して、あきびとの真似せし所、ふと二宮尊徳先生の御良法を聞きしだい、御門人安居院義道の君にすがり、猶教えを乞い請け、其の君にかしづき、嘉永六丑日光山に赴き、二宮尊徳聖に閲し奉り、曰(い)う事神の如く身にしむ。されど、もとよりもの学びなく、ありのままをいささか述べ書きおく事になん。
二宮大先生の御良法をおし広めんまこと
田のまことたねのよしあしほどほどに うえて草こそ幾たびもとれ   新村九郎右衛門豊三(花押)
(小野江善六)遠江国森町住山中豊平の六男、幼名を六郎と言う。七歳にして母に後れ、十一歳にして父に別る。後、流浪いたし、十三歳にして同国浜松の住、商絞屋善六に仕え売事を習う。二十七歳にして主家の養子となり小野江氏を継ぐ。爰に相州の産安居院義道、二宮先生に随って興国安民の道、実地に正業を学び、当時、専ら駿・遠両国を教爾して其の道盛んに行わる。拙も又其の道に志し、右義道の教えに随い荒地開発、町柄取り直し、借財返済の仕法纔(わずか)に行うといえど、未だ半途にして其の終わりを見る事あたわず。
安居院先生より誠といふ事を尋ねらるるに
われといふこころを捨て老ぬまで 勤め励まん道の誠を        小野江善六豊長
(伊藤七郎平)予文政己丑十月に生る。四歳にして母に後れ、八歳にして父を亡(うしな)ひ、孤と成る。伊藤の家に養われ、皆川君に仕る事爰に十有九年。二宮尊徳先生の良法門人安居院義道大人に随って教えを請くるといえども未だ寸端を得ず。聖語に曰く、夫孝始於事親、中於事君、終於立身。嗚呼、予幼にして其の始めを尽くす事能わず。願わくは養家を再復して、其の中・終りを致し、終身以て生養老劬(ろうく)の徳に報いんと、微志を立つる耳(のみ)。今茲に壬戌秋、考(亡父)の遠忌に当り、兄姉と共に霊前に拝し、素志を述へて、僅かに泉下の霊を慰めんと欲すと爾(しか)云う。
薄命自娯耕菜園 門前無客孤樽 醒来客得聞大道 研究愚誠報主恩
うみ育つ父母の徳美を今ぞ知る 身を終るとも報ひ尽くせじ
  山中勘左衛門豊平七男幼名七郎事伊藤完一(花押)


「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」の刊行及び全国の大学図書館・公共図書館への寄贈に際して

森町の有志の方々に多大な推譲を受けました。改めて感謝します。

おかげで遠州報徳を現在そして未来の日本中の人々が近くの図書館や大学図書館で読んで知って
そして「報徳の教えが天下に普及し真正の文明の実を見ることを」という鈴木藤三郎の願が実現することを願います。

平成29年5月24日現在
「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」

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最終更新日  2017年05月29日 01時18分11秒
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