80'S「悪魔のサンタクロース/惨殺の斧」(1984 米)
りんりんいきます80年代(^o^)/前記事に引き続いて、季節外れホラー第2弾。ホントは「Silent Night,Deadly Night 祭り!」をするべきなんだろうけど、ちょっとくじけてしまった。(^_^;)なので初作のみ。それはこの映画(^-^)b「悪魔のサンタクロース/惨殺の斧 Silent Night,Deadly Night」(1984 米)劇場未公開監督:チャールズ・E・セリアー・Jr出演:ロバート・ブライアン・ウィルソン ギルマー・マコーミック リリアン・ショービン「どんな話?」1971年のクリスマス・イブ、祖父を見舞った帰り道サンタクロースに扮した強盗に両親を殺されたビリーが主人公。弟と共にキリスト教系の孤児院で厳しく躾けられた彼は、サンタのトラウマを抱えたままセックスへの罪悪感も叩きこまれていた。そして10年後、おもちゃ屋で働く18歳の彼はクリスマス・イブにサンタに扮することになってしまう。果たして…サイコ・スプラッター。クリスマス・イブにサンタの格好をした殺人鬼が、(一応)キリスト教の戒律に反する人たちを殺してまわる、不謹慎な映画だ。( ̄∀ ̄)b「バーニング」(1981)でもともと上映しなかった州を『全米27州で上映中止』と宣伝したのは東宝東和だけど、子供のアイドルを殺人鬼にしてしまった本作はその内容を問題視され、本国で上映反対運動が盛り上がり、一部の州を除いてホントに上映が中止されたいわくつきのしろもの。しかもそれが大きく報道されたから有名になった作品。少年のトラウマの原因や不必要に厳しい躾けで殺人鬼が誕生の原因だったことは丁寧に描かれていて、その様子は立派なホラー。見ていてツラい。(>_<)肝心の殺人シーンはサンタ大暴れなだけであまり工夫が見られないのが少々残念だけど、普通に面白いので観て損はないと思う。(^_^)b全体は3部構成になっていて、第1部は1974年のイブ。ビリー少年は優しそうな両親とまだ赤ん坊の弟の4人で、精神病院で療養中のお爺さんに会いに行く。道中はサンタの絵本を読んで楽しそう。それなのにこのお爺が極悪人。ビリーにだけこっそりと「サンタは本当は悪者なんだよ、ひゃっひゃっひゃ。」Ψ(`▽´)Ψなんてことを耳打ちする。( ̄Д ̄;)その帰り道、車が故障したフリ(?)をしたサンタ強盗に、父親はシートに座ったまま撃ち殺され、道路に引きずり出された母親はレイプ未遂でナイフでのどをかき切られてしまう。(>_<)車から転がり落ちる父と胸をはだけた母の死体、そして吠えるサンタ。なんとか逃げ出して草陰から一部始終を見ていたビリーが、サンタとおっぱいが強烈なトラウマになるのも無理はない。(T_T)可哀相。第2部は3年後の1974年。孤児院で暮らすビリーはトラウマが消えないままで、サンタがナイフでトナカイを切る絵を書いてマザーに怒られたりする。隠れてエッチしているカップルを覗いた時は、まるで自分のうっぷんを晴らすようにマザーから折檻されるから、サンタ・おっぱい・トラウマはますます強くなってしまう。ベッドに縛りつけられたりもするし…(T_T)可哀相そして第3部。1984年。いきなりイケメン登場。おもちゃ屋で真面目に働く彼は、店主や同僚の女性からもウケのイイ好青年だ。良かったと思うのもつかの間、やっぱりサンタ・トラウマは消えてないからクリスマス・シーズンはうかない顔。そしてよりにもよって、サンタの代役がまわってくる。(-ω-;)硬い表情のまま何とか仕事をこなし、店で始まったイブのパーティでとうとう大爆発、サンタ大暴れって段取りだ。サンタ・トラウマとそのサンタになった自分との折り合いをつけるためか、神に代わって天罰を下すつもりらしい。真正のパニッシャー(懲らしめ屋)。なにしろ斧をぶち込んだ時の決めゼリフが「Puniiiiiish!!!」(パニーーーーッシュッ!!!)だから、間違いない。(≧ω≦)うはははうっふん中のカップルやいじめっ子を容赦なく殺していく様子は、言わばリアル"なまはげ"。「悪りぃ子゛いねが?」とサンタが斧を持ってやってくる。(≧ω≦)うははは皆に親しまれているって意味では関帝や鬼子母神はたまたビリケンさんが、いちゃいちゃカップルをぶち殺してまわるようなものか!?もしそうなら天王寺や難波心斎橋は死体がゴロゴロ。真っ昼間から人目も気にせずいらんことするからだ。いい気味いい気味、ざまあみろ!わっはっはっは……何を言ってるんだ私は!?(//▽//)ともかく、彼が「イケない事をしている」と思う人間を行き当たりばったりに殺していく。当然もう一つのおっぱい・トラウマも消えてないから、現代だったらミニスカ・サンタとトナカイのコスプレでいちゃつくカップルが真っ先に狙われるはず。「サンタさん、プレゼントちょおだい。」「トナカイのくせにぃ。でも今年は特別。プレゼントは わ、た、し」うひょ~…何を言ってるんだ私は!?(//▽//)グロ描写はたいしたことないけれど、ビリーが精神的に追い詰められていく様子は可哀相でツラい。ラストもツラいまま全く爽快感はないので、鑑賞予定の人はそのつもりで。(´ε`)bオススメできる○:スッキリ・ホラーを観たい人オススメしない×:サンタを信じている人、子供余談上映中止騒ぎが宣伝になったのか続編も作られて、何となくシリーズになって5作もあるのにはビックリ!w(°o°)w「悪魔のサンタクロース2/鮮血のメリークリスマス Silent Night,Deadly Night Part2」(1987)「ヘル・ブレイン/血塗られた頭脳 Silent Night,Deadly Night III:Better Watch Out!」(1989)「新・死霊のしたたり Silent Night,Deadly Night 4:Initiation」(1990)「キラー・ホビー/オモチャが殺しにやって来る Silent Night,Deadly Night:The Toy Maker」(1991)2は完全な続編だけど3は殺人鬼の後日譚。4、5にいたっては全く無関係な話で"Silent Night,Deadly Night"が一緒なだけなので、シリーズって言うのもなぁ。(´ε`)ちなみに、4、5はブライアン・ユズナさんが制作や監督・脚本。余談2アレクサンドル・アジャ&フランク・カルフンの「P2」コンビでリメイク予定。普通に作れば面白くなるハズなので、楽しみ楽しみ。(^_^)押していただければ励みになります