Cinema Collection

(500) DAYS OF SUMMER

運命の恋なんて、
あるに決まってる。

映時間 96分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ＦＯＸ)
初公開年月 2010/01/09
ジャンル ロマンス／コメディ／青春
映倫 PG12

【解説】

運命の恋を信じるナイーヴな青年が、対照的な恋愛観の女性と辿る甘くて
ホロ苦い500日の愛の軌跡を綴った異色のロマンティック・コメディ。
真実の愛など信じないちょっと風変わりな女の子と恋に落ちた主人公に
訪れる様々な感情の変遷を、その心象風景を趣向を凝らした映像で表現しつつ、
男目線からリアルに描き出していく。主演は「BRICK　ブリック」の
ジョセフ・ゴードン＝レヴィットと「ハプニング」のゾーイ・デシャネル。
監督はこれまで数々のミュージック・クリップを手掛け、本作で劇場長編監督
デビューの新鋭マーク・ウェブ。

【ストーリー】

グリーティングカードの会社に勤める建築家志望のライター、トム。
彼はある日、アシスタントとして入社してきたサマーに一目惚れしてしまう。
それが彼にとって運命的に出会った彼女との１日目だった。
そして４日目には、エレベーターの中で好きな音楽の話をしたことをきっかけに、
２人は会話を交わすようになっていく。

２８日目、トムはサマーに彼氏がいないことを知る。
しかし、“恋人なんて欲しくない。誰かの所有物になるなんて理解できない”
と語る彼女は、愛というものを信じていなかった。それでも、これを機に
友達としてつきあい始める２人。

３４日目、デートのさなか、“真剣につきあう気はない”と伝えるサマーに
対しトムは“気軽な関係で構わない”と答え、２人の距離感が縮まっていく。
そんなトムとサマーの淡くも良好な関係は、ずっと続いていくかに思われたが…。




【感想】
＜＞＜＞

この日はカップル（それも若い）が多く、同じシャンテでの鑑賞なのに
ジュリー＆ジュリアは年代層高かったなあとか思ってしまいました（笑）
実は公開初日に行ったのですが、もう前の席しか空きがなく、翌日の
チケットを購入しての鑑賞となりました。
公開二日目の日曜日も完売でした



物語は、トム（ジョセフ・ゴードン＝レヴィット）が恋をした
サマー（ズーイ・デシャネル）への想いを過去から現在まで順序通り
辿るのではなく、彼の想いが５００日の間で行ったり来たりと
描かれています。
最初はあっちこっち（過去・現在）行くより、順序だててあったほうが
観易いのになあとか思いましたが、観ているうちに、『人の心って、今はこうだけど、
あの時はこうだったんだよなあ』とか考えるわけで、そう思うと、
こういう見せかたって面白いなとだんだんとそのストーリー運びに
なじんできました（笑）



トム役のジョセフ・ゴードン＝レヴュットは、セントアンナの奇跡の時は出番が少なかったですし、ＧＩジョーでも印象薄いんですが(^_^;)
今回は草食系、夢見る乙女ならぬ男子、繊細な青年で、恋愛慣れしていない
微妙な感じも上手かったです



サマー役のズーイ・デシャネルは、テラビシアにかける橋で
初めて観たと思うのですが、とにかくキュートでエキセントリックでかわいい！
女性の目から見たら、なんて自分勝手な女！と思われそうなサマーですが、
あの瞳に見つめられたら、男性はイチコロでしょうねえ（笑）
＜ジョニーに見つめられると、コロッといっちゃう女性と同じです・笑＞
テラビシアにかける橋、イエスマン “YES”は人生のパスワードと
いつも歌声を聞くことができましたが、今回はソフトバンクのＣＭでも
使われていたシュガータウン（好き）を歌ってくれて、
歌っている彼女もチョーかわいかったです



そして、もう一人出演者で嬉しかったのが、私が大好きな「クリミナルマインド」
に出ているマシュ・グレイ・ガブラー～が友人役で出演していたことです
＜ただいま、クリミナルマインド４、ＷＯＷＯＷで放送中です。面白いので是非！＞

以下多少ネタに触れています



トムが恋をして、人生がバラ色に感じられると、急にミュージカルのように
ダンスシーンが始まったり、アニメの青い鳥が出てきたり、
一方大失恋すると周りの景色の色が消えていき、自分も消えちゃって(苦笑）
真っ暗闇・・・
人が恋をして、大失恋して、と言う時の心情が、ミュージッククリップなどの
映像作家で有名な監督らしくセンス良く描かれていました

もっとも面白かったのが、トムの期待と現実が２分割で描かれるシーン。
これって男性に限らず、誰にでもあるわけで、その期待と現実の落差が
マイナスに大きいほど人は落ち込むわけですが、そんな映像の見せ方も
上手いと思いました



サマーの心変わり＜誰かの所有物になるなんて理解できないと言っていたのに
結婚＞は唐突な気もしましたが、まあ、女ってあんなもんですからねえ（笑）

一時は、サマーに振られて自暴自棄で、どうなることやらと思ったトムですが（笑）、
どうやら前へ１歩踏み出すことができたようでひと安心（笑）この大失恋で
彼は男としてちょっと成長したような気がしました

最後にリセットされて５００→１に戻るところも洒落ていましたし、
ラストシーンの台詞｢オータム」もベタなんですが、プっと
吹き出してしまいまいました。夏が過ぎって秋が来るって（笑）



音楽の使い方も好みでしたし、映像もお洒落で、
すっごくかわいいラブコメ作品でした

この作品に出てくる「卒業」のダスティン・ホフマンの若いこと！
（予告編で、エマ・トンプソン共演の『新しい人生のはじめ方』＜２月公開＞
が流れていたので、特に感じました。この映画も観たい作品です）
そして、なぜかハリソン・フォードも特別出演？しています（笑）

期待度がかなり高かったので、その期待度の高さまでは行かない
作品でしたがσ(^◇^;)それでも、観終った後、気分は良かったので（笑）
好きな作品です

１月９日（土）から公開


＜パンフレット￥６００クリックで公式サイトへ＞

恋を信じる男の子（トム）と信じない女の子（サマー）の
ビタスウィートな５００日の物語。

＜ＴＯＨＯシネマズ　シャンテで鑑賞＞

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