|
テーマ:海外生活(7771)
カテゴリ:仕事
ここ最近の仕事量は尋常ではなかった。到底、規定の時間内では終えられないほどの量であり、本来なら他にもう一人は人手が要る仕事量だった。だが、イギリス人上司のマネージメント力がなく計画性にも欠けているばかりに、締切1週間前になって、本来の自分の職務以外のものも付随した仕事がすさまじい量となり、一気に自分の上に降りかかってきた。
この上司は本当にマネージメント力が欠如しており、しかも、私以外のスタッフにこの仕事をシェアするように命じることもしなかったし、する意志も勇気も持ち合わせていなかった。というのも、他のイギリス人やヨーロピアンスタッフたちは、「自分は定時に帰宅する。そのプロジェクトには始めから関わっていないわけで、自分には関係ない」という姿勢を貫いたからである。それに、この上司自身が、他のスタッフたちから「計画性がなさすぎ」だと直接非難されるのを恐れたからでもあろう。 結局、上司は全てを私に放り投げ、彼は残業も休日出勤もしなかった。プロジェクト全体の責任が自分一人にかかってくるような状況となり、私は勤勉で責任感のある労働者として、日本勤務時代と同様、残業や休日出勤をしてこなしていった。皆がぞろぞろと5時30分に退社し、パブに行ったり、帰宅していく。普段なら、色々と声をかけてくる同僚たちも、できるだけ私に話しかけないように、見て見ぬふりをしてさーっと退社していく。要するに、大変な仕事量で残業必須の私に声をかけて何か仕事を私から頼まれてしまうことを避けていたのだ。 その証拠に、プロジェクトの第一段階が無事終了した昨日の月曜日に、「明日は仕事を休んだほうがいいよ」と、この役立たずのイギリス人上司が声をかけてきた。そして、普段はとてもフレンドリーで気のいい同僚たちも。 英系企業であり、そして日本人は自分一人。今回の一件で、「残業も厭わない、勤勉で責任感があり、会社に自分を捧げるような見本的日本人には絶対にならない!」と強く決意した。自分は日本人であり、もちろんこれからも自分の職務は責任をもってしていくつもりだが、このロンドンの職場では「ナイスな日本人」というスタンスで働いてはいけないのだ。ここはイギリスなのだ。自分の体を壊してまで滅私奉公する必要はない。あくまでも個人主義で働く国、それがイギリスなのだ。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
March 19, 2008 06:05:11 AM
コメント(0) | コメントを書く
[仕事] カテゴリの最新記事
|