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京都市北区紫野に雲林院という寺がありました。 元は淳和天皇の離宮で、後に仁明天皇の皇子 常康親王が住まいとしていたものです。 常康親王の出家後、寺にしたと言い伝えられております。 藤壺中宮との間で心が揺らぐ源氏の君は、 秋も深まるころ雲林院に参詣に訪れます。 藤壺中宮との間で苦しむ愛の葛藤をいやすために 秋の紅葉を見に参詣がてら訪れたのです。 「賢木(さかき)」の巻に記されております。 下の写真の原文1行6字目から3行7字目まで。 「紅葉やうやう色づきわたりて、 秋の野のいとなまめきたるなどみ(見)給(たまひ)て、 ふるさと(古里)もわす(忘)れぬべくおぼ(思)さる」 原文の現代語訳解読文は次の通りです。 「紅葉がとうとうあたり一面に色づきわたって、 秋の野のまことにおごそかな景色をご覧になって 源氏の君は、都のわが家のことも忘れてしまうご心境になられた」 秋が深まるころの京都はとても美しい。 特に清水寺から眺める紅葉の景色が好きです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年12月26日 23時22分51秒
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