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![]() 石神井公園に行く途中、緑の小径を自転車で通ると、足元に冷気が伝わってくる。すごく涼しい。「公園はどんな風だろう」 まず目に飛び込んできたのは、辺り一面黄金に輝くボート池の水面。休日なのでボートがいっぱい出ている。一面に輝く様は、何と言うか、神々しい。 三宝寺池につくと、雑草やツタだらけの荒れ放題。ついでにここのところの豪雨のために、地面に葉っぱが散乱している。でもそんな荒れ放題のジャングルみたいな森も、私はけっこう好きなのだ。 蒸してはいるけれど、ベンチの後ろの深い森から、背中に冷気が入り込んでくる。やっぱり涼しい。 水面が鏡のようになって、真上の葉にゆらゆらと光を映す。 一番高い梢の先を通って、ポーン!と空に向かって飛び出すところを思い描いてみる。楽しい。そしてまた、池のずっと奥の方の水面が、宝石をちらばせたみたいにキラキラ輝く。 幾重にも重なる小さなエゴノキの葉っぱが、爽やかな気分にさせる。水面に張り出すラクウショウの太い枝たち。 いつも、葉たちは熾烈な光の奪い合いをしているのだと書いてきたが、「樹木学」という本に、「優しい譲り合い」をしているのだ、と書いてあったのを読んだことがある。かなり気になった。 もし優しい譲り合いをしているとすれば、木はかなり高等な植物だということになる。植物学の大事件だ。 所々に地面に届く太陽の光と、輝き出す木々。瞬間瞬間変わっていく、ちょっと見ない光景。まるで宝箱のようだ。 ゴオォォーーーーという響きと共に低飛行していく一機の飛行機。キラキラ輝く水面。顔を出し始めた青空。夏はもうすぐ終わる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月07日 15時04分44秒
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