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曇り空の合間に夕日が燃える。池の水面にも夕日色の帯が差す。 ちょうど一艘のボートが夕日色の帯の上を横切った。何ていいタイミングだ。 池の端のベンチに座って、その叙情的な風景に魅了される。 向こうの方を見渡せば、立派な武蔵野の雑木林が、まるで30年前にトリップしたみたいに、荘厳なまでのたたずまいをしている。 本に載っていた昔の写真と全く同じだ。嬉しくなってくる。ここに、こんな近くに、昔ながらの森が存在する。 雨がポツンポツンと降り出した。しばらく動きたくなくて、叙情的な世界にひたっていた。夕方も5時近い。暗くなると森は怖い。帰るしかないとベンチを立った。 帰りに、私の大好きな緑の小径の坂を上ると、木々が「見て見て」と言わんばかりに緑を輝かせる。私はただただ「わぁー!」っと見上げながら坂を上った。 感動的だった。木に歓迎されている、そんな感じだった。 嬉しくてたまらなかった。やっぱり私はよっぽど緑と相性がいいみたいだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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