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午前中は雨が降り続いた。 今日の目的は雨の自然観察だ。 雨の日は木のうろや葉の裏に、色んな生き物が隠れているのが見れるという。早速今日行ってみようと思ったが、結局家を出たのは雨の止んだ直後だった。 自転車に飛び乗り、三宝寺池までやってきた。上を見上げると無数のトウカエデやイロハモミジの小さな葉で埋め尽くされている。 ベンチに座り一服していると、サーッと日が差してきた。その途端、公園は様相を変えた。 葉っぱが輝き、その向こうに見える空がまばゆい。風が吹き出して、梢がサワサワと音を立て始めた。まるで森が息を吹き返したようだ。 大きな苔むしたクヌギは、物言わず荘厳なたたずまいだ。 涼しい風が、土の匂い、木の匂いを運んでくる。大きく吸い込んで、我が身がきれいに洗浄されていくのをイメージする。 ハトやカラスが姿を見せ始め、人なつっこく足下にやってくる。小鳥たちもきれいな声でさかんに鳴き始める。一変して森が息を吹き返したのだ。 どこから集まったのか、人出が急に多くなり、空いていたベンチに人が座り、目の前をにぎやかに人々が行き交う。 さあて、観察を始めるか! 幹に、苔の他に小ちゃいキノコや菌類が生えている。クヌギの大木に穴があり、真ん中が空洞化していて、何が飛び出してくるやら分からなくて、怖くて長い間のぞいていられない。足下の雑草には小さな虫がたくさん歩いている。 いつもと違うミクロの世界を垣間見て、驚きがあった。こんな観察の仕方もあるんだなと、世界が広がり、楽しかった。地面にしゃがみっぱなしで、立った時立ちくらみがした。 しかし今日の公園散歩も実にすがすがしかった。帰り道に自転車をこぎながらそのすがすがしさを思い出している。 「あー楽しかった!」 そう思いながら自転車をこぎ続ける私。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月09日 09時27分29秒
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