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フットボール(サッカー)戦術研究

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2024.04.13
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2024年J1第8節FC町田ゼルビアvsヴィッセル神戸の試合を国立競技場で観戦。2-1でヴィッセル神戸の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)

【戦術】
〈FC町田ゼルビア〉
攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ仙頭と柴戸が連携してビルドアップをし、FWオ・セフンとナ・サンホに加えて、MFバスケスと藤本がヴィッセルのディフェンスラインに張り付いて4-2-4システムに変形したうえ、その前線4人に縦パスを入れたうえ、その周辺にて数的優位を作って手数をかけず速い攻めを展開していく。
守備では、4-4-2を基調としてプレスをかけ、またはブロックディフェンスを展開していく。
(相手CK時はゾーンとマンマークの併用)

〈ヴィッセル神戸〉
攻撃では、4バックディフェンスラインとアンカー扇原、時に右MF山口が加わってビルドアップを展開したうえ、ビルドアップからの縦パスを基点として宮代、武藤、佐々木の3トップに左MF山内が絡んでコンビネーションにより数的/質的優位を作ったうえ、相手ディフェンスラインを崩しにかかる。4-2-3-1システムも加味した組み立ても含む。
守備では、プレス時は4-3-3を基調として前線からのマンマークプレスをかけ、リトリート時は4-4-1-1的に、人的/スペース的管理をしていく。
(相手CK時はゾーン対応)

【得点】
45分 山内(ヴィッセル神戸)
89分 武藤(ヴィッセル神戸)
90+6分 ドレシェヴィッチ(FC町田ゼルビア)

【退場】
なし

【警告】
25分 鈴木(FC町田ゼルビア)
32分 柴戸(FC町田ゼルビア)

【試合の流れ】
(前半)
ゼルビアは4-4-2システム、ヴィッセルは4-1-2-3システムにてこの試合に臨む。
まずチャンスを作ったのはヴィッセルで、開始早々、右サイドでの展開から、右SB酒井のクロスに、左WG佐々木ガチ頭で合わせるも、ゼルビアGK福井の正面を突いてしまう。
ヴィッセルは、ビルドアップから、武藤、宮代、佐々木への3トップへの縦パスを狙っていく。
これに対して、ゼルビアも、8分に、左サイド奥のポケットにてボール奪取した左MF藤本がシュートを放つも、バーを超えてしまう。また、ゼルビアは、12分にも、右バイタルエリア付近でのFWオ・セフンのポストプレーを基点として、右MFバスケスからスルーパスを受けたFWナ・サンホがシュートを放つも、ヴィッセルCB山川にブロックされる。
ゼルビアは、ビルドアップから、前線4人への素早い縦パスを基点として、両サイドへの進出を狙っていく。
その後は、徐々に、ヴィッセルが両サイド、特に左サイドに3トップと左MF山内が流れて、コンビネーションにより左サイドを基点として攻撃を仕掛けていく。
ヴィッセルは、まず22分に、中央エリアでのカウンターから、武藤からクサビのパスを受けた佐々木がゼルビアディフェンスラインを抜けてペナルティエリアに進出しながら放ったシュートは、GK福井にセーブされ、続く27分にも、左SB初瀬のFKに、武藤が頭で合わせるも、またもやGK福井の好セーブに阻まれてしまう。
ピンチを脱したゼルビアは、4-4-2のブロックディフェンスからのカウンターにより試合の流れを変えようとする。
ゼルビアは、30分に得た右SB鈴木の左CKに、オ・セフンがボレーで合わせるも、バーに超えてしまう。
しかし、その後はヴィッセルがビルドアップの組み立てから、試合の流れを引き戻して、優位に進めていく。
ヴィッセルは、42分に、右サイドでの展開から、武藤がパスを受けた佐々木がドリブルにて仕掛けながら放ったシュートは、GK福井の正面を突いてしまうが、その流れを活かして先制に繋げる。
ヴィッセルは、45分に、カウンターから宮代と武藤とのコンビネーションでゴールでチャンスを作り、武藤のシュートは一旦ブロックされるも、そのこぼれ球をペナルティエリア左にて反応した山内が右足にて冷静にゴール右上隅に流し込んで、ヴィッセルが1-0と先制して前半終了。

(後半)
ゼルビア、ヴィッセルとも、選手交代やシステム変更なく、後半開始。
まず、チャンスを作ったのはゼルビアで、48分に、鈴木の左CKに反応した左SB林がボレーで合わせるも、ヴィッセルGK新井の正面を突いてしまい、続く51分にも、右サイドでの展開から、バスケスからパスを受けた鈴木のクロスに、ペナルティエリアにてオ・セフンが頭で合わせるも、GK新井の正面を突いてしまう。
これに対して、ヴィッセルは、左サイドでの展開から、初瀬からパスを受けた武藤のシュートはバーを超えてしまうが、前線からのマンマーク気味のプレスを執拗に行って、ゼルビアのビルドアップを寸断し、徐々に試合の流れを引き寄せていき、一方、ゼルビアは、試合の流れを引き寄せようと、60分に、右MFバスケスから荒木に、ボランチ柴戸から安井に替えて対応する。
ヴィッセルも、66分にも左MF山内から本多に替えて左SBに配置し、初瀬を左MFに配置して対応していく。
ゼルビアは、71分に得た鈴木の左サイドのFKは、GK新井がパンチングで逃れるも、そのこぼれ球に反応したボランチ仙頭のボレーシュートはバーを超えてしまう。
その後は、ヴィッセルがボール保持率で優位に立ちながら、ゼルビアは両サイドを基点とした縦に速い攻撃を試みる。
ゼルビアは、79分に、右SB鈴木から望月に、ボランチ仙頭から下田に替えたのに対して、ヴィッセルも82分に、佐々木からパトリッキに替えて右WGに配置し、武藤をCFに、宮代を左WGに配置して、3トップのポジションチェンジからの連動性を高める動きをしていく。
ゼルビアは、86分に、望月による右サイドのロングスローのこぼれ球に反応した荒木の右足のシュートは、GK新井の好セーブに阻まれる。
その直後、ヴィッセルがチャンスをモノにし、88分に得た初瀬の左CKに、フォア側にて反応した武藤がボレーで左上隅に突き刺して、ヴィッセルが2-0と突き放す。
しかし、その後は、ゼルビアが両サイドを基点としての突破やセンタリングを積極的にトライする場面が多くなっていき、ゼルビアが猛攻を仕掛ける。
ゼルビアは、猛攻の中、90+6分に、左右からのクロスから、前線に上がっていたCBドレシェヴィッチが反応して放ったシュートがGK新井を弾きながらゴール左に吸い込まれて、ゼルビアが1点を返すも、ヴィッセルがそのまま2-1と逃げ切って勝利。

【システム】

(FC町田ゼルビア)4-4-2(右から)
GK  福井
DF  鈴木(79分 望月)、ドレシェヴィッチ、チャン・ミンギュ、林
ボランチ 仙頭(79分 下田)、柴戸(60分 安井)
MF バスケス(60分 荒木)、藤本
FW オ・セフン、ナ・サンホ
(守備時も4-4-2)

(ヴィッセル神戸)4-1-2-3(右から)
GK  新井
DF 酒井、山川、トゥーレル(90+4分 岩波)、初瀬
アンカー 扇原
MF 山口、山内(66分 本多)
FW 武藤、宮代、佐々木(82分 パトリッキ)
(守備時はプレス時は4-3-3基調、リトリート時は4-4-1-1基調)

【勝負の分かれ目】
ヴィッセルがサイドのスペースを基点として、3トップを含む攻撃陣がコンビネーションを活かして、ゼルビアのディフェンスラインを下げられたことと、厳しいマンマークプレスにより、ゼルビアの攻撃を単調化させたこと。

【まとめ】
ヴィッセルは、序盤はゼルビアのサイドを基点としたロングスロー等によりリズムを作れなかったものの、特に左サイドを基点としたポストプレーからの数的優位を作りながらの崩しにより試合の主導権を持つことができた。
また、特に後半は前線からのマンマークプレスが有効で、ゼルビアに攻撃のリズムを作らせず、終盤のゼルビアの追い上げを凌ぐことができた。

ゼルビアは、序盤は速い攻めからの両サイドを基点とした攻撃を仕掛けたものの、試合途中から、ヴィッセルのマンマークプレスにより攻撃が組み立てられなくなってしまった。
今後、J1で戦っていくためには、相手チームの研究に拍車がかかることから、相手ディフェンスが整備された時の遅功に対して、バリエーションを増やすことが課題。
それでも、終盤の粘りは今後につながる。

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最終更新日  2024.04.14 00:25:15



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