二年ぶりの紫の花
[ 桐(キリ) ]今日は朝から曇り空で午後から少し雨もパラついた明日の金環日食の観測は少し微妙 ・ ・ ・今日は 昨日図書館へ行った帰りに出合った二年ぶりのこのお花のお話をしましょうこの「桐の木」でお花が咲くのは二年ぶり昨年のブログでも書いたけれどどうもこちらの「桐(キリ)」を見ていると 二年おきにしかお花が咲かない昨年はこの木には お花が咲かなかったけれど別の桐の木にはお花が咲いた でも その木には今年はお花が咲いていない[ 桐(キリ) ]「キリ」の木にお花の蕾が出来るのは夏今咲いているお花の蕾は 昨年の夏から育ち始めたもの[ 夏(八月)のキリの蕾 ]夏にはもうこんなに大きな蕾が出来ているでもこの蕾の茎は脆く 強風が吹くと折れてしまうため台風が来ると 蕾が全滅することもある[ 冬のキリの蕾 ]台風の季節を無事に乗り越えた蕾は徐々に膨らみ始めちょうど今頃 淡い紫色のお花を咲かせるあまり低い所で咲いてくれないので いつもお花を見上げる形になるだからお花が小さく感じるけれど お花は結構大きいお花は上を向いた花柄に ぶら下がるように咲きお花が集って円錐形になるので 円錐花序(エンスイカジョ)と呼ばれるお花の長さは5~6センチもあり落ちて間の無いお花を嗅ぐと 良い香りがするよ「桐(キリ)」はご存知「桐箱」や「桐箪笥」の材料になる木日本で採れる木材の中で 一番軽く狂いを生じない更に燃えにくいため大事な物を入れておく箱や箪笥の高級材料として有名「キリ」は成長が早いため 昔は女の子が生まれると「桐の木」を植えその子が結婚する時に 大きくなった「桐の木」から箪笥を作ってお嫁入りの道具にしたそうな それぐらい早く大きくなる大きな桐の木の葉っぱは 掌より少し大きいくらいだけれど桐がまだ幼木の時は 直径数十センチもの大きな葉っぱをつける直径1メートルもの葉っぱもあると言う木が成熟すると葉っぱは小さくなるそうな 変わってるよね今咲いているお花は 秋になるとこんな実をつける[ 秋のキリの実 ]4~5センチほどの実で ほとんどが硬い殻から出来ている[ 冬のキリの実の殻 ]初冬から春にかけて実が熟し弾けて中から種が飛び出す[ 地面に落ちたキリの実の殻と種 ]この時 殻の一部は下に落ちるけれど殻の多くはまだ木にくっ付いたままお花が咲いている今も 去年の冬の殻が木の枝に残っている殻の中からは 薄っぺらで千切れた紙切れのような種が風に乗って飛び散る[ キリの種 ]蕾が出来てから種が飛び出る此処まで 既に一年半かかっているお花の咲いたこの木は 今年の夏には蕾をつけずお花から出来た実を大きく育てるのに専念し種を飛ばした年の夏(来年の夏)からまた蕾を育てるだから今回の「キリ」のお花と一緒に写っている実の殻はもう二年も前のお花から出来た殻ということになる「桐(キリ)」は大きく育つのが早いのにお花を咲かせ種を作るのは ゆっくりゆっくり「桐」の花言葉は「高尚」明日からまた一週間が始まります笑顔で元気に過ごしましょうね金環食 見えるかなぁ~