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クリス・アンダーソン著「フリー」が様々な業界で波紋をよんでいます。 実際、私たちはフリーでグーグルの提供するサービスを使うことができますし、動画からニュースまで見ることができます。 こうなると、サービスを無料化して収入を(広告料など)別の方法で得るしかないのではないかと考えてしまう人が少なからずおられると思います。
しかし、テレビを見るような感覚での一種の娯楽に関しては「フリー」は馴染むのかもしれませんが、自己啓発や学習に関しては「フリー」はかえってやる気をなくさせてしまうのではないかと、私は思っています。 たとえば、私が「ユーストリーム」で無料で司法試験用や公務員試験用の講座を流したとしましょう。 おそらくクオリティに関しては、多くの予備校の講師の先生にひけは取らない自身があります(慎ましやかに表現してのことですが)。 しかし、きっと私のフリー講座を見つづけてくれる受講者はどんどん少なくなっていき、最終回まで見てくれる方は一桁くらいになってしまうのではないでしょうか?
その最大の原因は、資格を取るとか試験に受かるためのメソッドには「自腹を切る」ということが継続のインセンティブになるからでしょう。 「投資した以上回収する」という気持は、継続するための大きなインセンティブになります。 誰もが無料で見れるのであれば、いわゆる「ありがたみ」はなくなりますし、見過ごしても損した気分には絶対なりません(現実に「損」はありませんから)。 ですから、自らのレベルアップを図る目的であれば、金額の多寡は別として「自腹を切る」ことが継続させるための大きな要因になります。
私自身が最も恐れるのは、粗悪なものがフリーで提供されることです。 粗悪なものであっても只だからいいじゃないかと思われる方は是非とも考え方を変えて下さい。 粗悪なものを1時間見れば、他に良質なものを見たり良質な書籍を読めた1時間を失うということを。 まさに、機会費用の原則ですね(^^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.01.06 21:22:18
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