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今回の大震災は、被災者の方々だけでなく日本中の人たちを精神的に蝕んでしまったのではないかと考えています。 毎日のように流される目を覆いたくなる映像。 放射線の恐怖。 かのD.カーネギーが「道は開ける」で書いていたように、このように精神的に鬱屈した時は「作業療法」も一つの手段です。 「作業療法」というのは、ベトナム戦争に従事した軍人が悲惨な経験をしたり光景を見てPTSDのようになりそうになったとき、医師が処方箋に「耐えざる作業」と書いたことで有名になりました。 精神的に病んだ場合、ただただ寝転がっていたのでは悪しき光景が何度もフラッシュバックするばかりで病状は悪くなるばかりです。 とにもかくにも、最も理想的なのは悪しき記憶を思い出す暇がないような作業をすることです。 私ごとで恐縮ですが、弁護士として日々の仕事が頭から離れなくなった時、1日だけ仕事のことを完全に忘れることができる機会に恵まれました。 それは何あろうゴルフだったのです。 司法修習生の時、検察庁主催のゴルフコンペで初登場3位を獲得した私は、ハンディのありがたみを知らずゴルフに臨みました。 あいにく雨の日で、ボールはまっすぐ飛ばない。林の中に入っていくと映画「七人の侍」のように刀の代わりにクラブで藪を掻き分けてボールを探し、ようやく1ホール終わると、次は全くシーンの異なるホール・・・他のことを考える余裕は全くありませんでした。 ただ、その日1日は、奇跡的に仕事のことを忘れることができました。 じっとしていると1日は長いものです。 だからといって疲れた体を動かすのも辛いものです。 一番いいのは、現実を忘れることのできるものに熱中することではないでしょうか。 将棋やチェス、囲碁などもいいでしょうし、DSのように一人でできるゲームもいいでしょう。 不謹慎などと思う必要はありません。 自分の精神がしっかりしてこそ他人のことを考えられるのです。 不安定な精神状態でいることは、最悪の場合他人を傷つけてしまいます。 身近でできることで熱中状態をつくること。 なんとなく鬱だなあ・・・と思っている方は、参考になさって下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.03.22 23:02:04
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