有明省吾 -その1-
大山倍達の半生を描いた名作梶原一騎:原作「空手バカ一代」にて大山の一番弟子として登場したのが天才・有明省吾(声:神谷明)である。戦後初の全日本大会で優勝した大山倍達が「寸止め空手大会は空手ダンスになりさがる」と対戦相手の南波五段の控室で揶揄したところこの大山の発言に感銘した有明省吾が押し掛ける形で大山の一番弟子となる。東京都文京区の洋服店「小島テーラー」の2階で下宿を始めた大山と有明は連日稽古に励みやがて大山は猛牛の雷電号と戦い更に熊と戦うべく柔道の道場で受け身だけを練習。有明は柔道の前では空手は太刀打ち出来ないと柔道家に勘違いされるのを嫌がり抗議するも柔道家に滅多打ちにされてしまう。後に大山は武林柔道四段とストリートファイトで完全勝利を果たし有明は気が晴れるも大山が今度は熊と対決し北海道へ旅立つが警察の介入により中止を求められる。その頃、東京では有明が食堂で大山を敵視する洗武館の仲曽根七段門下の道場生が大山をケナシているのを聞き道場生をその場で叩きのめしそれが原因で警察に拘留されてしまう。大山は身元引受人として有明を迎えに行くが有明は警官を殴り叩きのめしてしまい留置所から脱走。 拘留されていた留置所の壁には「大山先生、ぼくを破門してください」と血で書いた破門願いが残されていた。その後、有明は武装警官12名を暴行し逃亡、ある夜に大山の元を訪れた有明に大山は弟子の不祥事に嘆き、有明を破門する。破門された有明は洗武館など大山を揶揄した空手他流派の道場破りを敢行し暴れまくった。荒れた有明は不良少女の誘いで車を運転して暴走、ハンドル操作を誤り事故を起こしてしまい 知らせを受けた大山は病院に赴き変わり果てた愛弟子の口から大山空手の為に道場破りをしたと聞きそのまま有明はこの世を去る・・・これが実話を基にしたノンフィクション作品の「空手バカ一代」の有明省吾であるが実話であれば実在した人物がいる筈なのだが真樹日佐夫によれば「内容の九割以上は梶原一騎の創作だった」と語っている。それであれば有明省吾は存在しなかったのか? にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村[DVD] 誰にでもできる 極真カラテ 入門編 vol.1