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カテゴリ:欧米と日本の金融業界の動向
先週金曜日にNY相場が引けに書けて小反発した材料の一つ。 PIMCOのグロス氏「信用危機、銀行のバランスシート面で峠越えた可能性」 米有力債券ファンド運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント (PIMCO)の最高投資責任者(CIO)であるビル・グロス氏は16日、銀行のバランスシートに及ぼす悪影響という観点で、信用危機は最悪期を脱した可能性があるとの認識を示した。 同氏はカリフォルニア州ニューポートビーチにあるPIMCO本社からのビデオインタビューで: ●「銀行はすでに巨額の資本注入を受けており、今後も公的資金が投入されるだろう。銀行のバランスシートいう観点では信用危機は最悪期を脱したようだ」と指摘。銀行貸出機能の回復に向けてあらゆる措置を講じ、住宅価格も底を打つ必要がある、と述べた。 ●一方、社債市場は回復には程遠いとし、特にジャンク債(高利回り債)はデフォルト(債務不履行)リスクの上昇に直面しているとの認識を示した。 PIMCOは、旗艦ファンド「トータル・リターン・ファンド」について、モーゲージ担保証券(MBS)の比率が2008年11月の81%から12月は62%に低下したことを明らかにしたが、グロス氏は、PIMCOが依然かなりのMBSを保有しており、MBSに対して弱気ではないとの見方を示した。 クレジット市場に新たなリスクの恐れ=米リッチモンド地区連銀総裁 (ロイター) 米リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は16日、政府の景気刺激策の規模を早急に明確にすることが必要との考えを示し、クレジット市場に新たな問題が起こる可能性があると警告した。 総裁は「クレジット市場のプログラムに新たな問題が起こる可能性がある」と指摘。クレジット市場の仕組みは一部の金融市場関係者に重要な影響を及ぼすとの認識を示した。 さらに「不透明性の払しょくは良いことで、これは刺激策全体についてもいえる」とし、いかなる内容になろうと、投資家の周知と理解を得ることが大事だと話した。 インフレ低下は一時的、エネルギー価格下落を反映=米リッチモンド地区連銀総裁 米リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は16日、最近の総合インフレ指数の低下はエネルギー価格の下落を反映しており、米経済は本格的なデフレに向かってはいないとの認識を示した。 総裁は講演後、記者団に対し「物価水準の一時的な低下のようだ。エネルギー価格が底打ちあるいは安定すれば、インフレ率は再び上昇するだろう」と話した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年01月19日 12時44分06秒
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