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カテゴリ:エレクトロニクス業界
2009年7月8日(水) ひどい相場になってきました。 損こいた人は待ちましょう。耐えましょう。こういう時は勉強しましょう。 中国の家電奨励策。日本でのエコ家電奨励。いろいろエレクトロニクスにも 厳しいなか、少し明るい材料もでてきました。 日経記事で電子部品業界についての記事が出てましたが、 以下は、メルマガ読者には先週の金曜に配信ずみの内容です。 日経記事とは少し異なりますが、日経の読者より5日早い情報。 情報戦とはこういうこと。さらにそこからの投資判断もまた別の話。 状況を追いかけて、また読者にフィードバックしていきましょう。 これだけ詳しく書いてるメルマガは日本にあるかしらね。 しかも一回のメルマガのほんの一部。 --------------------------------------------------------- 以下、先週金曜配信内容から: 電子部品大手12社の状況(4-6月) 某証券の調査部長のMrX氏の話は第一級の情報。プロのディーラーの相場判断にも役に 立つでしょう。彼はイビデン、新光電気、日本特殊陶業などインテル関連3社については 日本の第一人者です。 ●大手部品株12社の4-6 月期営業損益は概ね会社予想を上回るペースで改善。決算 発表後、7-9 月期黒字化(12 社合計)も認識され、好材料は一巡か。 大手12 社営業損益は、過去最悪となった1-3 月期▲2,043 億円から4-6 月期は ▲300 億円程度にまで改善した公算(日興の予想は▲441 億円でした) その背景は損益分岐売上高の低下と、受注の改善幅を上回る生産量の上昇。 HDD 関連の日本電産、TDK が比較的よかった模様。HOYAの復活の記事と 話しが一致します。(まだ買われてないHDD関連株があればまだ物色される可能性 があるということ。) ●昨年末以降の「電子部品株の第一リバウンド相場」が終焉する可能性が高い。(Mr X氏) 僕の意見ではベテランアナリストの意見は尊重したい。でも部品株が終焉しないでさらに 上昇を続ける可能性ある時というのは、世界景気がひたすら回復の道を前進していく場合、 そんな状況になるなら 電子部品株はここから2倍になる可能性があります。 問題はそうなるかどうかの読みが難しい。景気が悪化しててもみんなが景気回復を 信じて相場で買いに出れば株価は上がります。相場が正しいか、実態を信じるか。 そしてタイムラグの問題もある。その読みが難しい。・ 結論から: 4-6 月期決算発表時、今年度会社予想を「増額修正する」可能性が高いのは、マブチ モーター、日本電産、太陽誘電、村田製作所。 逆に: 4-6月決算で「増額修正しない」確率が高い企業はイビデン、日本特殊陶業、京セラ、 新光電気、ローム、ヒロセ電機、アルプス、TDKなど。 MrX氏はロームを推奨してます。「白色LED 事業成長で、復活の2010 年代が視野に 入ったローム」というのがキャッチフレーズ。 ------------------------------------------------------------------- 個別部品株の状況は: ●マブチモーター(6592) 4690(+30) 2007年は8000円の株だった。 年初来高値の5000円突破は時間の問題か。 依然水準としては低いものの、4-6 月期生産量は1-3 月期比でほぼ倍増。 保守的な会社予想に比べ、4-6 月期黒字化の可能性は高い。 ●日本電産(6594) 6360(+240) 上昇中。 2007年は8800円ぐらいだった。 HDD モータ好調など民生機器向け部品の好調で弊社予想、会社予想に過達で推移。 産業機器向け需要も回復すれば10/3 期営業利益は09/3 期518億円を超える可能性 高まっている模様。 ●太陽誘電(6976) 1076円(+2) 年初来高値更新中。 昔は2800円ぐらいだった。 受注強く、極端に保守的な会社予想で状況は計画以上で推移。 7-9 月期黒字化の公算が大きく、10/3 期もわずかながら黒字確保の可能性高まる。 ●村田製作所(6981) 4300円(-60) 足元の受注回復は弊社想定以上だが、生産拡大が追い付かず、4-6 月期の売上高と 営業利益は弊社予想線に。7-9 月期も弊社予想通り黒字化の公算大。 ------- ●ヒロセ電機(6806) 受注好調で4-6 月期はアナリスト予想に対しわずかに超えた模様。 10/3 期会社予想達成も視野に。 ●イビデン(4062) 4-6 月期FC-PKG 基板(インテル向けが多い)販売量は会社計画22 百万個に対し 23 百万個程度(前四半期比2.3 倍)。 排ガス浄化セラミのDPF 収益は数量未達も想定比円安で計画通り。 ●新光電気(6967) 概ね弊社予想線で推移。FC-PKG 基板は弊社予想通り順調に拡大。 赤字のリードフレームは、会社予想よりも少しよい様子。 ●京セラ(6971) アナリストの予想線で推移中。半導体部品、電子部品などの回復力が強い。一方、 情報機器は価格競争や儲からない製品が売れてる模様で不振。製品ミックス悪し。 ●TDK(6762) HDD 用ヘッドを中心に弊社予想に対して過達で推移。HDD 業界の在庫調整完了、 ヘッド内製メーカーのTDK 依存度上昇、製品ミクス改善等が主因。 ●アルプス電気(6770) アナリストの予想線で推移中。自動車関連は会社予想に比べ厳しい様子であり、10/3期 予想は未達の可能性高い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年07月08日 22時00分11秒
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