カテゴリ:マンガ/アニメ
アニメ版『鋼殻のレギオス』を1~6まで拝見させていただきました。
さーてどう評価しましょうか。 世の中には『原作厨』と呼ばれる人種が居て、原作小説やコミックと何か違うとものすごい攻撃をかける人が居ます。自分は「原作は原作でアニメはアニメ」という人種で、これはマジンガーZやデビルマンの時代から『原作とアニメがものすごく乖離した状態で進行するのが当たり前』に育っていた世代だからというのが大きいでしょう。いや、原作デビルマンなんざそのまま画像にしたらスクールデイズ並に放送中断間違いなしです。 いや、マジンガーZも敵に一度強奪されて、人間をカプセルに入れてマジンガーの機体に貼り付けたりして、グレートとの戦闘でぶっ潰されたりしていたりしているので。よく少年誌に載ったものです。 知らないアニメスタジオなのでスタッフの名前を調べたほうがよいのかもしれませんが、ちょっと面倒なので割愛。ともあれ音楽が浅倉大輔さんと聞き「おや?」と思ったのですが、OP曲聞いて「浅倉さん手を抜きすぎです!」とか突っ込みいれるところから始まりました。いや、『ACSESS』時代の曲にまったく同じフレーズのがあって「うひゃー」って感じでしたんで。 んで中身。 原作がファンタジーの皮をかぶったタイトな設定のSFだということに、スタッフの方々が実は気づいていないエピソードや描写が多数あって、感想としては「やっちまったー」ってところです。 例えば『廃貴族』に関するエピソード(原作読んでいる人しかわからない単語ですいません)などは、原作では物語の核心に当たるはずなので、二期三期かけてやるのでなければ手を出すべきではなかったと考えます。というより「構成」が非常に悪くていけてないという感じ。 『かんなぎ』『とある魔術の禁書目録』などは、原作の時系列を乱さず可能な限り忠実に再現しています(『かんなぎ』は山本寛さん監督で、恐ろしいほど原作どおり)。『禁書』については、原作の増長で不要な部分を上手に削減するなど、私にしてみれば『英断』と思える構成です。 がー、レギオスはその辺が近年まれに見る下手さ。あと脚本も単語や原作専門用語を使いきれていない感じ満々。このあたりは『どれだけ原作を読み込んでいるか』という理解努力(理解力じゃないよ)の問題に思えます。 実は原作のアニメ化って、メディアが変わると二次創作となんも変わらないんですよね。私はよく二次元を活字にしていますが、表現方法も表現手段も違えば何もかも変わります。それでいて原作ファンが納得できるものを作るわけですから、かなり大変。なによりファンである自分が納得できるかどうかという問題があります。 つまり、愛が足りん! というか。 原作、けっこういいと思ったんで、ちょっと残念クオリティです。 まあ、私はこんなこと書けるほどの作家とかというわけじゃないんすが……。 『禁書』で緊縛ロリがカットされたのは残念かなー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月28日 21時15分02秒
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