カテゴリ:健全な青少年少女の育成を阻害する記事
最近なにかと話題の某ゲーム。実際眼にしていないので評価しきれないのですが、今時なら珍しいかもしれません。絵も内容も未完成らしく、ものすごい情報がネットに駆けめぐっています。
高尚な言い方をするなら、創作というのはエロだろうがなんだろうが常時進化し続けるもので、作った直後になおしたり手を入れたくなるものです。それは書いた瞬間に絵描きもシナリオ書きも成長するからで、結果、創作者に真の意味での「完成」は生涯訪れません。 が、未完成品や商用に耐えないものを販売するのは話が別です。 さて、エロゲにはレーティングがありその審査機構もあります。しかしながら一般ゲームとはレーティングの構造が違い、その方法も違います。一般ゲームはレーティングに関して指標通りに自分でレーティングを決めますが、エロゲは審査機構の審査をAV審査のように行って「18歳以上に売っていいよ」とお墨付きを与えるわけです。 しかし、ソフ倫もメディ倫も、ゲームをフルコンプして審査しているわけではありません。AVは内容の概要とモザイクの判定を目で見て確認するわけですが、エロゲの総プレイ時間はパッケージ全部となると数十時間。しかも完成品で審査するのはまず無く、事前に未完成の原画と未完成のシナリオを送って審査を願います。音声などその時にはまず出来ていませんから、淫語や放送禁止用語が無修正でものばなし状態。 もちろん完成品をチェックなどしないので、商品として成立していないものも18禁シールが貼られて流通されてしましいます。ちなみに問屋さんも中身はチェックしません。問屋さんはどんな核地雷が仕込まれていてもまず気づけないわけです。 となると、商品が消費者の手に回り、プレイされて初めて事態が判明するわけで。 AVでもモザ無しで商品が流通することはありません。ちゃんとチェックしているから。一般ゲームは自主的にCEROを格付けしていますが、GTAシリーズのように後から問題が発生し回収――再設定ということはありますけどまずほとんどありません。 エロゲだけが、ざるのように未完成ソフトが販売できる環境にあるのです。恐ろしいことに。 販売する側も、悪意がある場合があります。例えば木村貴弘さん(コードギアスの人)にジャケ絵だけ書かせて中身はまったく関与していない、アニメーターさんの書いたフォトショップファイルを封入しただけのADVとか(確かMilkyHummingというタイトルだった)。あれは確信犯でした。しかしキムタカの絵で初動ものすごく売れ、そしてメーカーは金を回収するだけして消えました。 さぞやぼろもうけだったことでしょう。もちろんソフ倫のシールが貼ってあります。 今回の件も、製作しているうちに資金繰りや人材に問題が発生し、後のことは考えず無理矢理販売して……おそらく業界を去るでしょう。 結局エロゲ業界を荒らしただけで、他の真面目にエロゲを作っている会社には非常に迷惑です。それなら出すなと言いたい。迷惑以外の何物でもないから。 本当に心ない人は少数なのに、エロゲ業界が全部そう見られる。問屋は疑いソフ倫メディ倫は「仕事しろ」と叩かれ内部も瓦解してゆく。 そして、離れてゆくのはユーザーとクリエイター。客も作り手も減ってゆくわけです。 私はまず最初に、そしていつもいうのですが「ソフ倫、メディ倫、手前ら仕事しろ。お前ら金取ってるだろ」。そして未完成ソフトのでない自浄システムを作って、ユーザーの不信を取り除いていく。そのように業界自体を誠実に運営してゆかないと、業界の冷却は進むばかりになります。 この悪癖は、とっととどうにかしなければなりません。 分かってますよね、Overflowさん。クロスデイズがそろそろ射程ですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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隠語についてはソフ倫の審査対象ではないです。
声優によって可否および可の場合消しの有無が変わってくると言うだけです。 隠語は声優がOKを出せば消し無しでも問題なく出せなす。 (2021年09月09日 02時27分07秒) |
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