日々随想

　元外交官の天木直人さんが「阿修羅」に、如何に今の日本が醜いまでに米国の
言いなりになっているかを書いている。

http://www.asyura2.com/07/senkyo43/msg/696.html
米国がどういう要求をしてきているのか、政府はすべて国民に開示すべきだ
（天木直人のブログ　10/28）

一連の防衛省疑惑のなかで、アフガン給油の数量の誤りを知っていながら官邸に
知らせなかったという事が問題になっている。
が、内実はこうである。自衛隊幹部や内局幹部がそれを知っていて官邸に上げな
せかったとすれば、それは理由があるからなのだ。「たるんでいる」という話では
ないのだ。その理由とは何か。それは米国の要求があまりにも理不尽であるからだ。
米国のやっている事が国民に説明できない事だからだ。困り果てた末に、隠すのだ。
嘘をつくのだ。報告をためらうのだ。

かつて日米経済摩擦が激しかった頃、外務省の北米局長が「もはや今のアメリカと
まともに付き合おうとする者は外務省にはいない」と発言して皆を驚かせた事があった。
現職の担当局長がそう言ったのである。
　外務省は常に米国の不当な要求に悩まされ続けてきた。それにも関わらずそれ
をはねつけることが出来ず、最後は不当な要求を呑まされる。
後に残る最大の仕事は、それを国民にどうごまかすかである。外務省の最も重要
な仕事がこの繰り返しなのだ。この事をうまく運ぶ者が出世していくのだ。

　おそらく今の米国はもっと理不尽な要求をして来ているに違いない。憲法違反
を堂々と要求し、イラク戦争への協力を次々と求めて来ているに違いない。それ
らの要求は国民に説明できない事ばかりである。それを一々官邸にあげたところで官邸が答えを出してくれる事はない。
首相が米国の不当な要求を跳ね返してくれる訳ではない。
それどころか小泉前首相のように、ブッシュの言う事をすべて飲め、国民への説
明はお前らが考えろ、と言われるのが落ちである。だから官僚はやむにやまれず隠すのだ。　報告しないのだ。

テロ特措法がどのような形で決着しようが、米国の不当な要求はそれで終わらない。
普天間基地移転問題の早期決着、思いやり予算の増額、テロとの戦いへの限りな
い協力などが目の前にぶら下がっている。おそらくやがて自衛隊基地までも米軍に開放しろと言ってくるに違いない。　歯止めがないのだ。

　どれ一つとっても国民に説明できないものばかりだ。それを隠し、嘘をついて
国民を欺く事になる。そんな仕事ばかりやらされているから外務、防衛官僚はモラルが低下するのだ。　劣化していくのだ。
　米国との外交を、正しく、毅然なものにする唯一の方法は、米国の要求をすべ
て国民に開示し、国民の声を背にして外交を行う事である。米国は日本国民に対
して不当な要求を繰り返す事は出来ないだろう。日本の国民が米国をボイコットするようになれば困るのは米国だからだ。　　　　以上　転載




戦後の日本の立場を、ここまで貶めた元凶は、一に岸信介、二に中曽根康弘、そ
して小泉純一郎、この三人だと言われる。
一線を画し、決然とした姿勢で臨まんとした田中角栄、そして橋本龍太郎．．．
反して全ていいなりの策戦をとった小泉、大きく日本社会を歪めてしまったこの
男の名は、国をとことん貶めた国賊として、岸と並んで後世伝えられるであろう。

それにしても、官僚は米国のいいなりになっている。　官僚出身の政治屋と共に
、事実上官僚群が国を制していると言われる現状、その気になれば、それなりの
決然とした姿勢で臨む事も可能であろうに、何故そこまで卑屈な外交をするのか？！．．．

やはり、戦争の罪を問われず、そのまま温存された高級官僚の一族が、恩義に感
じて戦後言うがままに従ってきた、その延長線上に未だある、という事なのだろう。
登用した若手官僚は米国に留学させ、洗脳教育の上日本に帰国、職に就かせる
、、という米国の仕組んだ意のままレールに乗った官僚の群れ！！．．．

戦後６０年経って最近公開された公文書等によって、戦後の岸が処刑を免れ出獄
後、米国に資金を出され（後ほどには自分からも求めていたと言われる）、右翼
の笹川、児玉両者と共に立ち上げた与党、それ以後の政権は時としては田中、橋
本政権の如く凛とした姿勢で臨む時もあったが、小泉に至っては例年突きつけら
れる『年次改革要望書』に文字通り１００％、ナンの抵抗なしに言われるが侭に国政改悪を進めてしまった。

これに異を挟まず、宣撫情報のみを流し続けて国民を欺いたメディア群！！　国
民にいち早く警告の報を告げなかったその重罪は、なにをもってしても償い難い。

野党の面々も、追い出された反小泉派も不甲斐なかった！　その声をマスコミが伝えなかった事に問題はあるのだろうが．．．

あの読売のドンは、戦後ずっと米国の意のまま、資金提供と助力のもと国民の宣
撫工作を続けていたのだという。　　罪を免れた官僚、金と力で囲われた政治ゴ
ロ、それにＡ級戦犯に指定されるもその罪を岸・笹川・児玉と同じく免れ、戦後の米国の為の宣撫工作に全面協力した読売の正力、これら破廉恥な野郎共が日本
をダメにしてしまったのだ。


戦後営々として築きあげた日本経済、その成果も実のなった所で、次々と米資に
回収され始めている。　惨めなものだ、日本ってのは！！．．．　それに危機を
告げる大マスコミとて無く、国民のほとんどは知らされる事も無くマスコミの宣
撫のままに、あの小泉の如き売国奴に『改革の英雄』として絶対権力を与えてしまった。

あそこで、『これはオカシイぞ！！　事実はこうなんだ！！』と伝える大メディ
アがあったなら、こうはならなかったであろう。
マスコミなんて所詮は営利企業、なんの社会的使命なんて感じてはいない。　　
戦前戦中もなんの警告も発せずもっぱら暴走の先駆け、国民欺く宣撫活動に専念したのみであった。

それは今も変わりないって事だ。　　たまに正義感発揮してホントの情報流そう
とする者がいても、たちまちの内に上層部に抑えられ潰されてしまうのが現状な
のだとか、ネットに流れるそういった記者たちの匿名記事が伝えている。

この流れ、なんとか変えられんものなのか？！！．．．　どうにもならんものなのか？！．．．

国民全体の憤り、絶大な要求のエネルギー爆発があるならば、それは可能だろう。
元外交官の天木さんじゃないけれど、国民の知るところとなり、大きな国民の反発が起きたなら
その勢い、流れに乗って内外共にその政策は変革可能なのであろう。

この際、ネットはそれに大きく寄与、貢献出来ると思う。　　一億二千万の民、
それぞれが独自の立場で知り得た情報、国を左右する貴重な情報をネットを通じ
て全土に報らしめたなら、必ずや風向きは変わってくる事だろう。

どしどし、現場から、知り得た正確な情報を、独り包み隠さずネット通じて流して貰いたい。
て貰いたい。　組織にあって、それは無理であろうが、匿名のネットでならそれは可能な筈！

とにかく皆んなの力結集して、流れを変えてゆく事だ。





　　　
　　
　　　
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