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2004年12月21日
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カテゴリ:戦争映画
1961 西ドイツ 監督:ヴェルナー・クリングラー
出演: マリア・ペルシー、ヨアヒム・ハンセンほか 
87分 モノクロ

 最初は何やら退屈そうな映画だと思ったのだが、いやいや激しく興味を抱かせる映画であった。ドイツSS長官ハインリッヒ・ヒムラーが提唱し、実践した「生命の泉 レーベンスボーン(レーベンスボルン)計画」にまつわる物語である。真実のレーベンスボーン計画についての知識はほとんどないのだが、アーリア人種を優勢種として、血統の純化と生まれた子供をエリートナチ党員として育てようと言う、壮大な計画らしい。そのために、私生児を身ごもった女性や計画的な交配(某国宗教の統一結婚式みたいなもの?)のために集められた女性を隔離して、産めよ増やせよを行ったらしい。この問題は古くから知られていたようだが、何分内容がナニなもんなので、ドイツ国内でもタブー視されていたようだ。本作品はそのタブーを破るかのように製作された物であり、見る者にかなりの衝撃を与えると言ってもいいだろう。ただし、内容が史実にどれだけ即しているかはわからない。

(以下ネタバレ注意)
 ドイツナチ党ナンバー2のハインリッヒ・ヒムラーSS長官は、ハーゲン博士(SS大尉)による世界人種理論に基づくアーリア人種血統の純化政策「生命の泉 レーベンスボーン計画」に着手する。アーリア人の特徴である金髪、碧眼、骨格をメンデルの法則による交配によって純化し、生まれた子供をナチ党の養子としてエリート育成しようというものだ。
 そのために、アーリア人の特徴を持つ未婚のナチ党員女性が集められ、レーベンスボーン計画(ヒトラー)への忠誠を誓わされる。その女性リーダーにコルフ下級地区指導員がいた。彼女も純粋に国家のために尽くすために子供を産む決意を固めたのだった。彼女らは実験実施のためにシュテルンベルグ城に集められる。
 一方、種馬役の男達は同じくアーリア人種特徴を有するSS隊員ら軍人であり、その中に第3空軍所属のエースパイロット、アダマイト中尉がいた。アダマイトの同僚のエースパイロット、シュタインバッハ中尉は、作戦移動途中にSS親衛隊によるレーベンスボーン計画に基づく子供の強奪、女性の虐殺現場に出くわす。このことを批判したシュタインバッハ中尉は、まじめなアダマイト中尉の密告により軍法会議にかけられることになってしまった。シュタインバッハ中尉の軍法会議への出頭は、アダマイト中尉のシュテルンベルグ城移動と同乗となった。その移動中、ロシアパルチザンによる攻撃で運転手とアダマイト中尉が死亡する。護衛役の友人の薦めもあり、シュタインバッハ中尉はアダマイト中尉に化け、シュタインバッハは途中で死亡したことにする。
 シュテルンベルグ城では男女が集まり、実験のための検査を受ける。ゲルマン生物学的係数の指数による交配相手の選考である。女性らは自分の意志で相手が選べないことを知り、ショックを受ける。しかし、所長とハーゲン博士の強制により実験は進められる。
 コルフはシュタインバッハ中尉の素性に気づくが次第に恋心を抱く。ハーゲン博士もまたシュタインバッハの素性に疑問を抱き始める。ついに、交配相手が決まるが、コルフの相手はハーゲン博士となる。シュタインバッハ中尉とコルフは脱走を決意する。
 しかし、脱走を知った所長によりシュタインバッハ中尉は射殺され、コルフも捕まるが妊娠していたために出産まで処刑を延期される。生まれた子供はシュテルンベルグ城に送られいよいよ処刑の時、連合軍の侵攻により難を逃れる。コルフは子供を求めてシュテルンベルグ城に行くが、博士は自殺し、子供の姿はない。途方にくれるコルフの前に母親を失った子供の姿があり、コルフは子供を抱いて歩いていく。

 ストーリーの練度としてはノーマル、映像としてもノーマル。しかし、性の交配を機械的に割り当てられるという、自由社会においてはタブーとも言える行為に対して、男女がどのように反応するのかという、興味津々な内容は見事に見る側を引き入れる。個人の心情をもっと深く突っ込んで描けば、史上最高級の重く暗い映画になったであろうが、この映画は比較的さらっと流しているため見るのがつらいほどの沈痛感はない。見た目の純度で人間の優位性を認めるという愚かしい行為がこの世に現実にあったのだということを知る上でも、必見の映画であろう。
 
興奮度★★★
沈痛度★★★★☆
爽快度★
感涙度★★ 

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最終更新日  2004年12月21日 11時40分10秒
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