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カテゴリ:戦争映画
2002 アメリカ 監督:デヴィッド・トゥーヒー
出演:マシュー・ディヴィス、ブルース・グリーンウッドほか 105分 カラー ちょっとホラーの入った戦争を題材にしたサスペンス映画。潜水艦が舞台とはいえ、かなりミリタリー色は薄いのかなと想像していたが、結構ミリタリー色も十分であった。第二次世界大戦が時代背景であり、当然戦史的な知識も必要とし、謎解き調のミステリー、そしてちょっと怖めのホラーと盛りだくさんの内容でありながらも、そこそこのバランスでまとめ上げている。ただ、若干謎解き部分で不可解というか、詰めの甘さのような、後味の悪さを感じる部分が残念。というのも、謎解きにホラーが絡んじゃうと、ホラー(幽霊)なら何でもありなので、謎解きにリアルさがなくなっちゃうんですね。 狭い潜水艦の中で起きる不可解な現象が、乗員を恐怖に陥れる緊張感がひしひしと感じられる。また、ドイツ水上艦船との爆雷戦もこれまでの潜水艦モノ映画と同等のリアルさで描かれている。艦内のホラー現象とドイツ水上艦からの攻撃というダブルの恐怖でまさに気が狂いそうだ。艦上をバウンドしていく爆雷と、海底を引き回す錨攻撃シーンは斬新だ。 潜水艦はアメリカ海軍なのですが、映画公開時のキャッチコピーはUボートとか言ってるんですね。潜水艦は皆Uボートと言うことでしょうか。本当にキャッチコピーは信用できませんね。 ミリタリーに興味のない人にも、是非お勧めの安心作です。 (以下ネタバレ注意 反転してご覧下さい) 1940年の大西洋。アメリカ海軍の潜水艦「タイガー・シャーク」は、枢軸軍輸送船攻撃任務のかたわら、ドイツ軍Uボートに撃沈されたイギリス病院船の生存者救出の任務を命じられる。現場に急行したが、生存者は3名のみであった。女性看護婦クレア、英国人船員、そして患者だった。「女性を乗せると不吉だと」いう迷信が艦内に噂される。 ドイツ駆逐艦からの攻撃を避けるため、海中深くで静寂を保っている中、突如オデル少尉のレコードがなり始める。敵に探知される騒音は命取りだ。誰が犯人か。騒然とする中、救助した患者が実はドイツ軍パイロットだったことが判明。艦長代理プライス大尉は犯人だとして射殺してしまう。 しかし、艦内にはどうも呪われているのではないかという不安が高まってくる。というのも、実は本当の艦長ウインターズ少佐は撃沈した敵輸送船の生存者救出の際に事故で死亡したという。しかし、クレアはその顛末に疑問を感じ始める。 潜水艦内はさらにレコードが鳴り始めたり、死体が話しかけてきたり、舵が利かなくなるなど不可思議な現象が起き続ける。どうも、次の寄港先へ行かせぬように何者かのチカラが働いているかのようだ。 ドイツ水上艦の執拗な追跡により、浮上することも出来ず、艦内の水素濃度が限界値を超えてくる。さらに、ドイツ軍の海底を引きずる錨の攻撃で、艦に損傷をきたし、オイルが漏れ始める。オデル少尉、クアーズ中尉らがバラストタンク内に修理に入るが、その際にオデル少尉はクアーズ中尉から艦長死亡の際の真実を聞く。しかし、その直後クアーズ中尉は呪われたように事故死する。 恐怖に包まれ始めた艦内で、さらに惨劇が生じる。艦内に充満した水素が引火し、乗員のほとんどが焼死してしまったのだ。もはや猶予はない。オデル少尉らの努力でなんとか浮上した潜水艦だが、そこはなんとイギリス病院船が撃沈された現場だった。そして、衝撃の真実が判明するのだった・・・アメリカ潜水艦が撃沈した輸送船とは・・・・。 最期は、ラストシーンに出てくる、貨客船に救助されるのだが、どうせならこれがイギリス病院船の幻だったと言う方が面白かったなあ。 興奮度★★★★ 沈痛度★★★★ 爽快度★★ 感涙度★ 楽天でDVD「ビロウ」を検索 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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時代錯誤もいい、あんなUボートがあるわけない、ただ映画セット、照明の効果がきれいでいい、しかし現実の潜水艦は劣悪な環境なはず、
(2017年10月08日 16時06分09秒)
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