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カテゴリ:戦争映画
1934 アメリカ 監督:ジョン・フォード
出演:ヴィクター・マクラグレン、ボリス・カーロフ、ウォーレス・フォードほか 101分 モノクロ 日本語タイトルがなんとも勇ましいが、惑わされてはいけない。確かに死者も多く出るが、戦争映画としては大人しい部類。むしろ、姿の見えない敵に対する恐怖と駆け引きというサスペンス的要素が強い。カメラワークといい、単純なシナリオといい、かなり古くさい映画というイメージは強い。一応、フィリップ・マクドナルドの実話小説「偵察隊」を原作にしているのだとか。 舞台は第一次世界大戦時のメソポタミアの砂漠。英国陸軍の小隊が姿を見せない敵の狙撃兵に次々とやられていき、小隊内に動揺が走り始める。ようやくたどり着いたオアシス内で、見えない敵と、内輪もめに苦しめられるのだ。見えない敵とは、アラブ兵のことだ。 映像的には特筆すべきものはないが、狂気の男を演じるボリス・カーロフの熱演が印象的。決して上手ということはないのだが、映画の絶望感を大いに引き立てている。 登場する兵器は銃器以外では、複葉機が1機出てくるが、機種はよくわからない。複座であることはわかるのだが。 全体的には、時代背景がきちんと描かれているわけでもなく、政治的なプロパガンダがあるわけでなく、なんだかのっぺりとした作りであった。 興奮度★★ 沈痛度★★★ 爽快度★ 感涙度★ (以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい) 第一次世界大戦中、メソポタミヤ砂漠で英国陸軍中尉が狙撃を受けて戦死する。彼の率いていた騎兵小隊は軍曹に引き継がれ行進を進めるが、実はこの小隊の目的地も作戦内容も軍曹は聞かされていなかった。 やむなく、偶然見つけたオアシスで小隊は一夜を明かすことにする。翌朝川に向かって行く予定にしていたが、歩哨任務に立った若干19歳のピアソンが殺され、古参兵のベル伍長も負傷し、頼みの綱の馬も全部盗まれてしまう。 小隊はもはやどこにも移動できなくなった。オアシスの周囲にアラブ兵が潜んでいるらしく、椰子の木に登ったヘイルが狙撃され死亡する。そこで、マッカイとクックの二名が先発隊として川に向かい救援を要請する事にする。 残された者はオアシスで警戒態勢を取るが、暑さのためエイベルソンが狂って狙撃される。さらに、川に向かったはずのマッカイとクックの遺体が馬に繋がれて戻ってくる。ブラウンは密かにオアシスを脱走する。 聖書を信奉するサンダースはすっかり精神的に異常をきたしはじめる。ベル伍長も死亡し、残ったのは軍曹、モレリ、サンダースの三人となってしまう。 その時、遊軍の飛行機が飛来する。オアシス付近に着陸するも、パイロットは狙撃兵に殺されてしまう。さらに、気の狂ったサンダースが十字架の杖を作ってオアシス外に出ていく。追いかけたモレリもろとも狙撃兵に殺されてしまう。ついに軍曹ただ一人になってしまう。 もはやこれまでと観念した軍曹だが、アラブ兵は全員やっつけたと思ったのか姿を現す。軍曹はアラブ兵を壊滅する。その時、小隊を探しに来た別の部隊がオアシスに到着。「部下はどこにいる」と聞く指揮官に、軍曹が指さした先に部下達の墓が並んでいるのだった。 DVD検索「肉弾鬼中隊」を探す(楽天) かぽんの戦争映画レビュー一覧 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年09月09日 08時55分26秒
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