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2006年01月26日
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カテゴリ:戦争映画
1965 大映 監督:増村保造
出演者:勝新太郎、田村高廣、北城寿太郎ほか
103分 モノクロ


 第二次大戦時の満州陸軍(関東軍)を舞台に、やくざあがりの豪放な兵卒とインテリ戦友の交流を通して、軍隊の不法さ、理不尽さを強調した異色作。内容的には軍隊批判がメインであるが、決して政治色が強いものではなく、戦時の軍内部にありがちな混乱と無法ぶりを面白おかしく演出したものである。暴力と知力を駆使して、上官への反抗、軍隊のしきたりへの反抗と、ある意味爽快でかつ笑える。敵前逃亡、軍務放棄など軍隊ものとしてはタブーなわけだが、あくまでやくざ者たちの娯楽作品として見ておきたい。
 ただ、本作は103分の映画となっており、このあと7作の続編が制作されることも考えると、1本の映画中にちょっと多くのエピソードが詰め込まれすぎており、ストーリ展開についていくのがやや大変。個人的にはもう少し突っ込んだ内容にして、45分ドラマ仕立てで、1話ごとに1エピソード完結の連ドラ仕立てにしたらもっと楽しくなったのではないかと思う。
 また、かなりの暴力シーンと暴言シーンが入っており、そう言った表現がタブーではなかった時代を懐かしく思わせる。従って、現代の若者が見ると、ちょっと過激な内容に見えるのではないだろうか。
 主演はもちろん勝新太郎。個性が強すぎて、個人的には余り好きではない役者だったが、本作に限って言えばはまり役。豪快で無鉄砲でちょっと愛嬌がある、こんな奴いそうにもないと思うのだが、娯楽作品だからこそ笑って許せるキャラクターだ。相棒の田村高廣は勝と並ぶと細身の華奢男だが、男気のある好青年役。どちらの人物にも情移入はしにくいが、共感はできる。ちょっと二人が意気投合しすぎて、モーホー系の匂いがするのが困りものだが。
 遊郭の女、音丸(淡路恵子)もなかなか良い味を出している。へそ酒などというものは初めて見たが、とってもドッキリ。ほんとにやったら怒られそうだ。
 なお、次回作の製作が決まっていたのだろうか。エンディングは次作があることを予感させる展開である。

興奮度★★
沈痛度★★
爽快度★★★
感涙度★


(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧ください)
 昭和18年早春の北満。ソンゴという町に駐屯する陸軍部隊だが、だだっ広い広野に孤立した刑務所のような所である。そのため、厳しい訓練と懲罰が横行し、脱走する兵も少なくないが成功した者はいない。
 有田上等兵(田村)は大学出のインテリだが、早く除隊したいために昇進試験をわざと落第し、万年上等兵の古参兵(3年兵)である。そこに、初年兵が配属となり、有田は厄介者の初年兵大宮喜三郎(勝)の教育(戦友)をまかされることとなる。そのかわり、全権をもらうことを条件にする。
 大宮二等兵は、四ッ谷のやくざ上がりで、暴力的で豪放な男だが、義侠心に長け勇敢な男である。教育係のビンタも屁ともせずに、逆に手を痛くさせる始末。有田上等兵は力で手なずけるのではなく、大宮を守ってやる事で大宮の尊敬を勝ち取っていく。
 風呂場で砲兵隊との喧嘩に発展した大宮は、相手を皆のしてしまう。その報復で大宮は砲兵隊に目を付けられるようになり、砲兵隊黒金伍長は敬礼をしなかった罰として大宮に制裁を加える。有田上等兵に、じっと耐えろと言われた大宮は手を出さずに我慢するが、黒金伍長はボクシングの選手であり、さしもの大宮も倒れる寸前であった。そこで有田上等兵は黒金伍長に意見する。有田は3年兵、黒金は2年兵だった。官位は低いが陸軍ではメンコ(入隊年数)の数が物を言うのだ。これは制裁ではない、私闘であると宣言し、大宮は黒金の拳の骨を折る。黒金伍長は泣き寝入りするしかなかった。
 師団演習が始まったころ、黒金は軍曹に昇進していた。有田上等兵を見かけると、不当な制裁を加える。そして、大宮を呼び出す。大宮は待ちかまえる砲兵隊のリンチに晒されるが、有田が頼んでおいた歩兵隊が駆けつけ、再び黒金と大宮のタイマンとなる。その結果、大宮が勝ち、砲兵隊との確執はこれで終わる。
 大宮は外出禁止となったが、我慢できずに遊郭へ出かけ、将校専用の女の所へ行く。迎えに来た有田は、中隊の准尉から大宮の懲罰をするように命じられる。殴る事が嫌いな有田は一発だけで済ますが、大宮は自分で自分を殴りつける。その結果、有田は准尉から良くやったと褒められる。
 昭和18年の秋になり、大宮は一等兵になる。戦局も次第に悪くなり、3年兵も除隊で即日招集となることとなり、有田の帰国は夢に終わった。そんな時、同じ初年兵が炊事班の制裁を苦に脱走を図り、自殺する。部隊ではこれを演習中の事故で片づけるが、大宮はこれに怒り、炊事班に殴り込みをかける。驚いて駆けつけた有田上等兵は、炊事班長石上軍曹と酒をかわす大宮を発見する。しかし、有田には石上軍曹がただで済ますとは思えなかった。
 案の定、大宮が炊事班から呼び出しを受け、リンチにあう。有田は石上軍曹の物資横流しの裏を取って制裁をやめるよう迫る。石上軍曹は仕方なく大宮とのタイマン勝負に出るが、大宮に打ち負かされてしまう。
 戦局はさらに悪くなり、部隊からも南方派遣されることになる。大宮もその一人に選ばれる。しかし、大宮は上官有田を殴るという策を弄して、営巣入りを果たし、南方行きを回避する。
 ところが、すぐに全部隊の南方行きが決定。もはや戦死は避けられないと悟った二人は脱走を計画し、輸送機関車の連結器をはずして脱走するのだった。


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最終更新日  2006年01月26日 08時51分04秒
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