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2008年12月16日
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カテゴリ:戦争映画
ビデオ2008 角川映画 監督:手塚昌明
出演者:高山侑子、三浦友和、木村佳乃、渡辺大、金子賢、鈴木聖奈ほか
118分 カラー 
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 航空自衛隊小松基地の小松航空救難団における、新人女性パイロットを中心に繰り広げるレスキュー活動や私生活を描いたドラマ。原作はアニメーションの「よみがえる空-RESCUE WINGS-」、コミックの「レスキューウイングス」で、その映画化である。主役のヘリUH-60パイロット川島3尉役にはなんと16歳の高山侑子が抜擢され、脇には三浦友和、中村雅俊、木村佳乃などが固めている。当然のことながら撮影には航空自衛隊や海上自衛隊が全面協力しており、特に空自の航空救難団(小松、浜松など)の航空機が飛びまわり、小松基地での撮影も多い。

 正直言って、ストーリーや映画の雰囲気は自衛隊PRか、隊員勧誘映画的(笑)。さらにシナリオやセリフに問題があったのか、もしくは自衛隊を描くとこうなってしまうのか、主役を除けば皆立派な役者のはずなのに、べタベタかつ棒読みの演技はちょっと失笑を誘う。ストーリーもレスキューシーンも、恋愛シーンも、友情シーンも超ストレートで、捻りも深みもあったものではない(笑)。素直に興行映画的に評価を下すと★2から2.5が良いところだろう。
 だが、私の評価は★4つ(笑)。何故かといえば、棒読みセリフやベタな芝居に、いい加減にしろよと失笑しながらも、私の視線はスクリーンに釘付け状態。ベタな友情、恋愛に思わず涙。映画を観終わった後の爽快感も良い。
 この映画、空自のドキュメンタリーだと思ってみると、随所に美化しすぎ、やりすぎの設定などおかしな所も多々あるのだが、元がアニメーションだから気にしてはいけない(笑)。ストーリーもはっきりいって今時ありえないほどB級の内容なんだが、実はそれを超越するほど登場人物が格好いいのだ。逆にベタベタなB級だからこそ引き立つ格好良さなのかもしれない。それに加えて、自衛隊全面協力の救難ヘリUH-60や救難捜索機U-125、戦闘機F-15の航空機飛行シーンは迫力十分。地上、機上撮影のリアル感はドキュメンタリーにも匹敵するほどで、特に救難ヘリのコックピットシーンやU-125の機首下の暗視カメラ作動シーンはまさに垂涎もの。また、私も航空祭で何度も行った小松基地を使用した撮影は、何だかとってもドキドキするのだ。いわゆるミリヲタ的には見どころ満載で、スクリーンに釘付けなのだ(笑)。
 そういう意味で、真面目に映画を楽しもうという人には余りお勧めできないかもしれないが、ミリヲタ的に航空機アクションを楽しみたい人は、あえて自衛隊美化の罠にはめられるつもりで見ると堪能できるだろう。

 主人公の川島3尉役の高山侑子はまあまあかわいい。美人過ぎないのが控えめでいいかも。空士長役の鈴木聖奈もブスなんだかチャーミングなのか微妙な感じがいい味。3佐でUー125パイロット役の木村佳乃も凛々しくて格好良かった。F-15パイロット役の金子賢はなかなかのマッチョで、いかにも自衛隊員らしい。
 あと、気になったのは、3尉の主人公に空士長や3曹の女性がため口なところ。お友達と言うことなのだろうが、もはや自衛隊は軍隊ではなく職場ということなのかな。また、2曹の男性隊員もため口だったりするが、これは星の数よりメンコの数といったところかな。

 映画中に登場するレスキューは、離島の病人輸送、遭難漁船からの救出、火災タンカーからの救出、山岳遭難者の救出、墜落したF-15パイロット救出だが、本来の救難団の業務は最後のパイロット救出。民間遭難者の救出は警察、消防防災、海保のヘリが行うが、困難な場合は救難団に出動要請が出るのだそうだ。山岳遭難で自衛隊が出動した例はあまり聞かないが、実際出動する県警や消防防災ヘリのパイロットは自衛隊上がりが多いらしい。なお、主人公は空自初の女性救難ヘリパイロットということだが、実際にはまだ存在していない。
 登場する機体ではタンデムローターのKV-107IIA(74-4844)は浜松救難隊のもの、救難ヘリUH-60Jは小松救難隊(78-4587,88-4585,58-4582)の3機が登場、U-125Aは小松救難隊(22-3020)が主に登場している。F-15Jは小松基地306飛行隊(924 948)の3機が協力。海自の護衛艦は「はるさめ」で搭載のSH-60K哨戒ヘリも登場。願わくばもう少しF-15あたりの機動飛行が見たかったな。

 本作は見る人によってかなり評価が分かれるだろう。私のようなミリヲタにはかなり楽しめるだろうが、もっと真面目に検証しちゃう人や自衛隊に興味ない人にとっては酷い映画かもしれない(笑)。 

興奮度★★★★
沈痛度★
爽快度★★★★☆
感涙度★★★★



!(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)

  航空自衛隊航空救難団小松救難隊に配属された新人で、初の女性ヘリパイロットとなった川島遥風3尉は周囲の注目を浴びながら訓練に励んでいる。川島3尉はかつて急病の母親が自衛隊救難ヘリに運ばれた経験から、救難隊のパイロットを目指していたのだ。
 山岳訓練ではコントロールミスを犯し、救難隊長菊田2佐に怒られるが、期待の裏返しでもあった。基地ではU-125の女性パイロットでもある飛行班長鷹栖美那3佐が腕組をして待ち受けている。ヘリクルーのメディック(救難隊員)らは新人川島の操縦に不満を漏らすが、特に瀬南2曹は手厳しい。そんな川島3尉をF-15パイロットの横須賀1尉はからかいながらも励ますのだった。基地ではヘリ整備員の勝沼碧空士長や横山3曹らが女性仲間として励ましてくれる。
 いよいよ実任務がやってくる。沖合で漁船が座礁。救難捜索機Uー125の情報により早稲田3佐操縦のUH-60は川島3尉や瀬南2曹らを乗せて出動。危険な任務のため、瀬南2曹は機上待機となり柿崎2曹が単身で乗組員の救助に当たる。しかし、最後の1名が見つからず燃料切れとなったために帰投を決める。その瞬間に川島3尉は最後の一人を発見するが、燃料切れのために見殺しにしてしまう。落ち込む川島に菊田2佐は決断することも大事だと諭す。また、瀬南2曹は阪神大震災で妹を失ったことを話し、感傷では人を救えないことを語る。
 剣岳で山岳遭難者が出る。出動要請を受けて織田1尉操縦のヘリが出動する。今度はホイストで瀬南2曹が降りていくが、機体の整備不良で操縦が揺れた瞬間に瀬南2曹の体が崖に叩きつけられ、肋骨を折る重傷を負う。操縦ミスを悔やみ苦しむ織田1尉だが、基地では整備不良の責任に悩み自衛隊をやめようとする勝沼空士長がいた。川島は酒をあおる織田1尉に勝沼空士長を説得するように頼もうとするが、話しかけられず、そこに横須賀1尉がやってくる。横須賀1尉は何も言わずに去っていくが、翌日勝沼空士長のもとにバイクに乗って励ましにやってくるのだった。実は横須賀はかつて暴走族のリーダーで、勝沼もそこでバイクの整備をやっており、横須賀に憧れていたのだ。砂浜をバイクで走る横須賀と勝沼の姿を機上から川島は眺めほっとする。
 川島は離島の急患を運ぶ任務につく。急病の少女を搬送し、手術に成功するが、少女からお礼の手紙をもらった時、少女は急死する。救った命が失われたことにショックを隠しきれない川島3尉を菊田2佐と鷹栖3佐が見守る。実は、過去に菊田は鷹栖の父を救えなかった過去があったのだ。
 それから1ヵ月後、横須賀1尉と勝沼空士長が婚約を発表する。そして瀬南も復帰してくる。沖合の火災タンカーから乗員救出のため、早稲田3佐と織田1尉操縦の2機が出動する。無事に乗員は救出できたが、爆発のために織田1尉が目を負傷し、操縦は川島3尉に変わる。そんな矢先に、横須賀1尉の乗ったF-15戦闘機が墜落し消息を絶つ。鷹栖3佐の救難捜索機が飛び立ち、川島3尉のヘリが現場に急行することに。横須賀はなかなか発見できず、ようやく発煙筒により発見。だが、川島のヘリの残り燃料が足りなくなり、救出しても基地に戻ることができないことが判明。菊田2佐は苦渋に満ちながら帰投を命じる。そこに鷹栖3佐が海上に海上自衛隊の護衛艦がいたことを思い出し、護衛艦に着陸することを提案する。だが、川島3尉は護衛艦に着陸したことがない。それでも川島3尉は横須賀を救うために決断し、救出に向かう。基地では勝沼空士長が祈る気持で待機していたが、無事に救出した報に喜ぶ。
 あとは護衛艦はるさめへの着艦だけだ。護衛艦の飯島艦長と副長は川島3尉への協力を惜しまず、無事に着艦することができるのだった。





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最終更新日  2008年12月16日 08時50分42秒
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