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2009年02月10日
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カテゴリ:戦争映画
ビデオ2004 イタリア 監督:レオーネ・ポンプッチ
出演者:ケン・デュケン、ジャスミン・トリンカ、エンニオ・ファンタスティキーニ、エリアナ・ミリオほか
前編105分後編93分 カラー HIDDEN CHILDREN


ゲシュタポ・地獄の追跡 ホロコーストの子供たち[前編](DVD) ◆20%OFF!
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  ドイツナチスのホロコースト政策(ユダヤ人抹殺)から、子供たちを中立国スイスに逃がそうとするユダヤ人やイタリア人の苦闘を描いたシリアス系ドラマ。一応史実をもとに練られた作品のようで、ドイツやポーランドにいたユダヤ人の子供たちがイタリア経由で中立国スイスに逃れたという史実があるらしい。
 想像を絶するユダヤ人迫害で命を落とす大勢の大人達の中、何とか偽装し隠れながら子供たちを救おうとするユダヤ人や、ドイツ軍の圧力にもめげずにユダヤ人を救おうとするイタリア人の姿がなんとも痛々しい。主人公であるユダヤ人教師、逃亡を手助けするレジスタンス、イタリア系ユダヤ人組織デラセムの責任者、詐欺師のイタリア系ユダヤ人、ドイツ軍に抵抗するイタリア軍士官、執拗に子供たちを追いかけるドイツSS将校など、それぞれが実に個性的な役割と性格を持っており、見ていて小気味良い。慎重で臆病だったり、陽気で脳天気な性格の持ち主らが互いに助け合いながら、解決していく様は物語としては解りやすい。ただ、ちょっとシリアス感を阻害するけれど。また、ユダヤ人の子供たちが何ともかわいらしく愛おしい。本当に弱者である子供たちは、ただただ大人たちに連れられて長い道のりを歩いていくのだ。
 幾度にも渡る逃亡劇は、やや断片的編集でわかりにくい箇所もあるが、全体にハラハラし通しで、かなりの見応えがある。メリハリの利いたストーリーと個性豊かな登場人物は秀作の部類にはいる。
 しかし、問題は映画の長さだ。前後編で200分(3時間20分)は長すぎる。シリーズもののドラマならばともかく、1本の映画としてはかなり疲れてしまう。余りに多くのエピソードが入り込みすぎていて、もう少し整理してもらっても良かったと感じた。映画としての完成度としては減点要素となってしまっているのが残念。

 近年、「シンドラー」に似た諸外国のユダヤ人救出劇が明るみになっているが、本作もその部類に位置づけられよう。そもそもイタリアはユダヤ人宥和政策を取っていた立場ゆえ、こうしたホロコーストに対する反駁というものは、まま存在したようだ。その辺りのイタリアとドイツの微妙な温度差関係がなかなか興味深い。また、ユダヤ人の視点としても、初期段階でのホロコーストに対する認識の甘さや、ユダヤ人としての尊厳、生き残るための苦肉の策など、実に深いものがある。ユダヤ人が「ガス室送り」をもっと早く知っていれば・・・と思わざるを得ない、哀しいシーンも多い。

 全体にまあまあの出来だが、やはり長時間映画というのが最大のネックとなった。長い分、感動等のインパクトが分散されてしまった感がある。もう少しコンパクトに製作されていれば、より良い作品になったであろうに。

興奮度★★
沈痛度★★★★
爽快度★★★
感涙度★★★


!(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)

  1941年のウイーン。シュミッツ夫妻の子供ロラとトマスは、ドイツ軍の子供狩りから逃れるため、子供だけでグラーツ駅に向けて列車に乗り込む。同様にオットーもまた一人で列車に乗る。実は、ある団体(イタリア系ユダヤ人組織デラセム)の手引きでユダヤ人の子供たちが匿われていたのだ。ドイツ軍のSS大佐は何百人も消えたユダヤ人の子供の行方を探り始める。一人でも逃げたことが公になれば、メンツに関わるからだ。ユダヤ人の子供のリストを探して関係者が処刑されていく。
 ユダヤ人の若者テオ・ドライアン、ミラ・ロゼンバーグの引率で、集められたユダヤ人の子供たちはユーゴスラビアに越境し、ザグレブのユダヤ人学校に隠れる。しかし、そこにもドイツ軍の手が伸び、校長はドイツ軍に捕まり強制収容所送りとなってしまう。校長の息子で教師のヨセフ・ペルツァーは、父親にユダヤ人の子供たちを逃すよう託される。当初は無理だと思っていたが、デラセムの責任者ディエゴやミラらに後押しされて、イタリア領スロベニアに逃がすことを決意する。テオが女遊びで窮地にはまったところを助けたイタリア系ユダヤ人マルコヴィッチも加わり、一行は列車でリュブリャナ駅まで向かう。列車の中でユダヤ人母子(薬剤師)も加わり、リュブリャナ駅に到着するが、そこにはドイツ軍SS大佐らが待ちかまえていた。強制連行されそうになるが、鉄道駅員や鉄道警備隊のイタリア軍少佐の機転と温情でなんとか逃れることが出来る。
 イタリア軍は彼らを隠れ家に連れて行くが、そこはパルチザンの出没するエリアでもあった。食料にも事欠き、マルコヴィッチが得意の女たらしで食料を得てくる。そんな中、彼らは負傷したパルチザンらと出会い、薬剤師のユダヤ人女性が治療にあたる。また、娘のショシャがパルチザンの男と懇意になっていく。パルチザンと一緒にいるところをイタリア軍に見つかってはやばいが、人道上彼らを追い出すことが出来ない。やがてパルチザンは死亡しパルチザンの一行は出て行くが、そこにテオが付いていく。また、食料調達のため街にでたミラは捕まってしまうが、あのイタリア軍将校に助けられる。だが、もはや彼らをその場所に匿っていることもできず、一行は移動を余儀なくされる。また、テオが捕まってしまい、処刑寸前のところでまたもやイタリア人将校によって助けられる。
 一行は戦闘地域を抜けてヴェローナ駅に向かうが、途中でまたもやドイツ軍に見つかってしまう。駅のイタリア軍警備隊とデラセムの機転で、イタリア系ユダヤ人の可能性があるということで、何とかドイツ軍に捕まらずに済み、モデナ近郊の邸宅に隠れる。地元民との接触を禁じられるが、ショシャは地元の青年オルモと出会ってしまう。ショシャはパルチザンの子を宿していたが、オルモの愛は本物だった。
 1943年7月25日、ムッソリーニが失脚。新首相にパドリオ司令官がなり、一行は喜ぶが、まだドイツ軍の支配は続いていた。だが、赤十字の働きにより徐々に子供たちの父母の動向が判明してくる。それに連れて、収容所やガス室の存在が明白となり、ほとんどの父母が死んでいることがわかってくる。ドイツ軍将校を殺そうとするものや自殺しようとするものも出てくるが、ペルツァーはそれをやめさせる。
 デラセムの存在がドイツ軍にばれ、ディエゴが捕まってしまう。ユダヤ人の名前リストは廃棄し、記憶していたため名簿はドイツ軍に渡らなかったが、一行はさらに逃げる必要に迫られ、川向かいの家に向かう。しかし、そこにもドイツ軍がやってきて、テオが単身立ち向かって死亡する。その間に一行はトラックでスイス国境に向けて移動。途中でガス欠になり徒歩で国境に向かう。国境で密入国の案内人を捜し出し、一行はついに中立地帯に入るが、ドイツ軍が迫ってくる。スイス軍とドイツ軍が対峙する中、入国を断るスイス軍兵士に「子供を見捨てる気か」と迫り、ついにスイスに入国することが出来るのだった。ミラだけは戦って死んだテオを見て、私も戦うとして残るのだった。





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最終更新日  2009年02月10日 09時00分51秒
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