お勧め書籍『100万回生きたねこ』
実は先月からキャリア・コンサルタントの勉強をしています。キャリアはたんに「仕事」という意味だけではなく、広い意味で捉えると人生設計全体にまで広がります。もともと「人」をテーマにした仕事をしたいと思っていたので、その中にNPOというものもうまく取り入れていければと思ってます。昨日はフロイトやユングの理論や生涯発達理論などの講義がでした。講義の最後に先生が紹介してくれたのが『100万回生きたねこ』という絵本です。ここでは話の中身には触れませんが、とてもいいお話なので、ぜひ一度読んでください。欧米ではDeath Educationというのがあるそうです。直訳すると「死の教育」となりますが、最近は身近に死を感じる機会が少ないので、死が軽くなっているとのこと。テレビやゲームなどのバーチャルの世界では体験するけれども、それはまたすぐに復活するものなので、子どもたちの中にはある程度の年齢になっても、人は死んでも生き返ると思っている子が多いという研究結果もあるとか。「死」が軽くなっているということは、その反対の「生」も軽くなっているということです。そのために簡単に命を奪ってしまうというような悲惨な事件も多くなっているのではないかと。Death Educationは「生と死の教育」とも訳されていますが、この『100万回生きたねこ』という絵本はちょうどこれに適した教材ではないかということで、紹介されたのでした。20年近く前に出版された本で、何回も版を重ねられているものなのですが、僕は名前だけしか知りませんでした。これはみんなに紹介しよう!と思って、友達に聞いたら、知っている人が結構いました。国語の教科書にもあったとかいう友達がいましたが、みなさんは知ってましたか?さっそく子どもが生まれる友達にプレゼントとして、アマゾンで注文をしました。みなさんもぜひ一度手にとって読んでみてください!『100万回生きたねこ』 著者: 佐野洋子 出版社: 講談社 1,470円