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ラッコの映画生活

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2006.11.30
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カテゴリ:『デカローグ』
DEKALOG DWA

DEKALOG 2_3.jpg DEKALOG 2_1.jpg


2『ある選択に関する物語』

ドロタの夫アンジェイは癌の手術を受け、病院で生死の境にあります。病床の夫は知りませんが、ドロタは妊娠しています。しかし夫ではなく愛人との子供です。ドロタは決して夫を愛してないわけではない。だからもし夫が病気から恢復するならばお腹の子供は生めない。でも高齢の初妊娠で中絶をすればもう子供はできないという予想から、ドロタはもし夫が死ぬのであれば子供を生みたいと思っています。そこで同じアパートに住む病院の老担当医に夫の見込みを迫ります。つまりお腹の子供の生死を老医師は委ねられてしまうわけです。医学的に言って助かる確率の方が低いとはいえ、結果はわからないわけです。この医師はかつて戦争中に妻と幼い2人の子供を失った過去があり、子供の生命に対する思いも深い。

この『デカローグ2』の話は、後の『デカローグ8』でも引用されます。こういう有機的関連が『デカローグ』の面白いところです。またこのドロタは決して愛していないのではない夫がありながら不倫もしているわけですが、『デカローグ9』の妻も(事情があるとはいえ)そうです。女性、あるいは人間の心理の難しいところです。必ずという法則ではありませんが、そういう女性にキェシロフスキは金髪の女性を当てているように感じます。『トリコロール/青の愛』のサンドリーヌ(死んだ作曲家の愛人)、『白の愛』のドミニック、『赤の愛』のカランやその分身たる老判事のかつての恋人。最後の例では老判事の彼女を回想した「彼女はブロンドで・・・」というセリフまであります。『デカローグ7』の母親もその部類なのかも知れません。彼女の名前はエヴァです。一方ベロニカやジュリーやバランティーヌは金髪ではない。そういうことを考えながら色々な作品を見るのも面白いです。

DEKALOG 2_2.jpg


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Last updated  2006.11.30 02:24:49
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