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ラッコの映画生活

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2007.02.02
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カテゴリ:ヨーロッパ映画
DOPO MEZZANOTTE
Davide Ferrario
(93min)
那覇・桜坂劇場にて

0.jpg

寸評:監督の映画への思い、作品の意図はわかるが、結果としては中途半端。あるいは安易にちょっと上手いことやろうとしたのかも。

1.jpg

近くの桜坂劇場での上演が今日までだったので行ってきました。予告編を見て予想した通りの感じ。映画オタクのマルティーノを主人公にして、その彼をトリノの映画博物館の夜警にして、毎晩毎晩広い博物館全体を独り占めにできる環境におき、色々な名画の引用・挿入・オマージュ豊富な作品作りだから、監督の映画への思いは理解できると言ってもよいのだろう。でも結果として作られたこの作品は中途半端でさほど面白くはなかった。映画好き、って言うか彼でなくとも、もともとほとんどの映画監督は映画好きなんだろうけれど、映画好きならこの1本の作品としてもっと充実して物語を鑑賞できる映画を作って欲しかった。あるいは逆にもっと映画マニア向きの、物語は二の次の映画にするか。なにか本末転倒な印象。

4.jpg

(以下ややネタバレ含む)
『突然炎のごとく』になぞらえた男2人と女1人、その3人の主人公の1人マルティーノは既に書いたようにトリノの映画博物館の夜警で、毎晩毎晩この博物館を独り占めにして所蔵のフィルムなんか見放題。映画マニアとしてはどんな大金持ちのマニアよりもきっと豊かなコレクションを自分で持ってるようなもの。こんな環境にあったらいいですね!。羨ましい限り。映画の世界に生きていた彼が現実世界で好きになった女性(アマンダ)と一緒に暮らしたいって思いで、この超恵まれた環境を捨てようっていう。それ程までにアマンダを愛してしまったということなんだろうし、あるいは非現実の映画の世界から現実の恋愛の世界への移行を描いているとも言えるわけだけれど、これってけっこう重要な部分。見ていれば上司との会話でそれははっきりとわかるけれど、何か重みがないですね。

3.jpg

そういうのは結果できあがるアマンダ・マルティーノ・アンジェロの3人、あるいはバルバラも含めた4人、その人物や関係が、もちろん心理も、見ていて全然迫ってこない。中ではアマンダがいちばんよく描かれてはいるけれど物足りないし、マルティーノは寡黙だとしても、ただの寡黙で、寡黙に隠れた心理とかはやはり迫ってきません。前に西川美和監督の『ゆれる』についても書いたことだけれど、こういう状況だからこういう心理なんだと、観る側が勝手に想像するしかない。そういうスタイルを敢えて使って映画を作るってのはもちろん可能だろうけれど、この映画の4人の物語はそういう作りではない。この映画は約90分で長い方ではないから、あと20分ぐらい使ってちゃんと心理とか描いて欲しかった。それとも今の若い人っていうのはこういう軽いのがいいんでしょうかね?。と言ってもフェラーリオ監督は50歳くらいで、決して特別若いわけでもありませんか。この監督の他の作品見たことないから、監督の力不足なのかどうかは解らないけれど。かと言って、引用、引用、オマージュ、挿入・・・、だけで楽しめるほどのものでもないし、予告編で予想した通りとはいえ、ちょっとフラストレーションの残る映画でした。

2.jpg

映像についても、一部とっても美しいけれど、全体としての監督の筆致に統一感が感じられませんでした。名画っていうのはどこか1分くらいを見ても、映画全体が感じ取れるものです。女性主人公アマンダを演じたフランチェスカ・イナウディとかいう女優さん、役アマンダの雰囲気をも含めて、ちょっと魅力的だったのが救いでしょか。

5.jpg



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Last updated  2007.07.05 03:38:42
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