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ラッコの映画生活

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2007.02.21
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カテゴリ:アメリカ映画
アンディ・ガルシア 沈黙の行方』
THE UNSAID
Tom McLoughlin
(111min)

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寸評:期待しないで見たらけっこう良かった。難くせはいくらでもつけられるが、この種のアメリカ映画としては上出来では(?)。サスペンス性をもう少し減らすことになっても、最初からもう少しネタバレさせて重厚な人間ドラマにして欲しかった。

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この映画、なんとなく良さげかな(?)と思って、でもまあ苦手なアメリカ映画、あまり期待しないで見たらそれなりに良かった。最初どうしようかと思ってネットで少し調べたのだけれど、あんまり記述がない。どうも内容(ネタバレになるのでここでは書かないけれど)のために劇場公開は短期間で打ち切りだったらしい。もっと見られて良い映画のような気がします。

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最初刑務所の面会ルームで金網はさんで対話する中年男性2人のシーンがタイトルロールに挿入されて始まる。物語は(カナダで撮ったらしいけれど)米国のカンサス。一見幸せそうな家族。子供は14、5才位の姉と弟と両親。姉のシェリーが、アメリカのこういの良くわからないけれど学芸会(?)かなんか、とにかくステージに立って歌歌うんで家族で一緒に行こうと。でも息子カイルは行かないって言うんですね。両親や姉と仲悪いわけじゃなさそうだけど、とにかく行きたくないと。で3人は出かけていくのだけれど、その間にカイルは睡眠薬飲んで、車庫に鍵かけて、排気ガスをホースで車内に流して自殺してしまう。夜雨の中を3人が帰ってきて、異変を感じた父マイケルが車庫の窓壊して中に入ると息子が自殺している。車からひっぱり出して人工呼吸をするのだけど・・・。

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そして3年後。そう画面に出るんだけれど、この表示は不必要ですね。3年という数字には特別の意味はないし、娘の成長具合とか見ていればおおよそ解ることだから。こういうの出さないとアメリカ人観客ってついて来れないんでしょうか?。マイケルが大学で臨床心理学の講演か特別講義をしている。終わるとかつての教え子バーバラに声をかけられる。彼女は精神に問題のある子供を収容している施設のカウンセラーやっていて、博士論文の準備中。やがて18才になり、精神も正常になったので施設を出る予定のトミーって男の子のことを相談する。他の担当者がすべてトミーはもう問題はないって言う中で、バーバラだけは疑問を持ってるんですね。マイケルは執筆と講演だけで臨床は今はやってないって断るけれど、バーバラに渡された資料だけは持って、マイケルは独り暮しの家に帰る。妻とは息子の自殺以来上手くいかなくなって、妻と娘は妻の新しい夫と暮らしている。

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マイケルは資料の封は開くものの、そのままゴミ箱に捨てる。でも気になるんですね。この辺の演出も過剰親切っていうか、ゴミ箱を写してマイケルの心理の揺れを表現しようっていうのかも知れないけれど、アリキタリ過ぎます。もっと人物の演技で見せて欲しい。なぜバーバラに渡された資料が気になるかっていうと、ここではマイケルが息子を失っていることと関係するらしいっていうのはわかりますが、それ以上の理由は映画をサスペンス仕立てにするために観客には示されない。映画の原題はThe Unsaidで「言われなかったこと」なんでしょうか。英語は苦手ですがunsayには「前言を取り消す、翻す」って意味もありますね。日本題は「沈黙」はいいけれど「行方」はどうでしょうか。『沈黙の裏側』ぐらいではないでしょうか。資料を見るとトミーの父親が母親を殺して、それでトミーおかしくなったらしい。

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(以下ネタバレ)
マイケルは施設にトミーに会いにいって、バーバラの手助けを始める。ある金曜の晩に施設から遠からぬところの、鉄道の操車場か工場の引き込み線のある大きな駐車場で若者たちがパーティーを大規模にやる。トミーも仲間と抜け出して会場に行く。そこでクロエって女の子に会うんですが、トミーは女性との関係に何か異常性を持っていたんですね。外で彼女に迫られるとトミーは殴ってしまい、彼女は倒れ、トミーはそのまま会場に戻る。マイケルの娘のシェリーも会場に来ていて、彼氏のトロイが別の女の子といちゃついてるのを見て怒って帰ろうというのを、トロイと喧嘩になりながらもトミーが連れて帰る。施設に来た父親の車に乗っていたシェリーを見ていて2人は互いに知っていたんですね。そして2人は急速に仲よくなっていく。シェリーは今の家やかつて弟が生きていた頃に家族4人で住んでいた空家とかにトミーを連れていき、弟の自殺とかの話もする。

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やがてクロエが操車場で死んでいるのが発見される。マイケルは妻殺しの終身刑で服役中のトミーの父親に会いにいく。仕事で疲れて家に帰ると妻が他の男と寝ていて、男は窓から逃げ、彼は妻を殴り殺し、警察に連行されるのを学校から帰ってきた息子トミーが見ていた、と父親は語る。マイケルがトミーに会いにいくと、自殺した息子カイルが好きだったゴムボールを使ったスカッシュのような壁打ちゲーム、トミーがボールを出して仄めかすので一緒に勝負をする。そしてマイケルのことを「お父さん」と呼んだりしてマイケルの心理を刺激する。トミーはシェリーから聞いて知っているのだが、マイケルは2人がつき合っていることも知らない。マイケルは息子カイルと目の前のトミーが増々重なって感じられて苦しむ。

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マイケルは再び刑務所のトミーの父親に会いに行く。ここでの面会シーンが冒頭タイトルロールに挿入されたシーンだったんですね。マイケルはトミーの父親に語る。「自分はあなたと共通点がある。息子カイルは思春期に鬱状態になり、妻は薬物治療を主張したが、自分は友人の心理療法士にカウンセリングを受けさせに行かせた。自殺後に息子の遺書に書かれていたのは、その心理療法士が息子にイタズラをしていて、それを言えずに独りで悩んでいたことだった。激情した自分は友人の療法士の家に殴り込みに行ったが家には入れてもらえなかった。家の中の彼はピストルを出すと最初窓の外のマイケルに向けるが、結局自分に向けて自殺した。これは偶然の違いであって、そうでなければ自分も友人療法士を殺していた。」話し終わって帰ろうとするマイケルを父親は呼び止め語りだした。「これは一度だけしか言わない。あの日仕事から家に帰ると寝室で妻が男と寝ていた。寝室に男の姿はなかったがクローゼットを開けると、そこにいたのは裸の息子トミーだった。そして怒り狂った自分は妻を殺した」と。

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まあここまでで種明かしはされたわけだけれど、この後バーバラの家を訪ねてきたトミーにバーバラは母親とのことを知っていることを話し、沈むトミーに優しくしようと肩に手を置いた瞬間、女性に触られて狂った彼はバーバラに殴りかかり彼女を殺してしまう。電話に出ないのを不審に思ったマイケルが駆け付け救急車を呼ぶ。彼女は瀕死だが生きていた。一方トミーは家からシェリーを連れ出して車で逃げる。車で追いかけるマイケル。配備されたパトカーとぶつかって車は止まり、トミーはシェリーにピストルを突き付ける。多数の警官が銃を向ける中でトミーを説得するマイケル。銃をマイケルに預けたものの、列車の走ってくる線路の方に駆け出したトミー。間一髪で生命を賭けてマイケルが救う。精神病に収容されたトミーを訪ねてきたマイケル。室内の椅子や机を隅に寄せる。マイケルは(施設を出ることを切望していた)トミーに「精神の自由を持とう」と言うとボールを取り出し、2人壁打ちの勝負を始めるのだった。

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この作品、「何故?」という質問を突き付けていくと穴だらけではあるんですが、それなりによく出来ていたと思います。主演のアンディ・ガルシアは、キャラクター的には彼に合った役だったのではないでしょうか。名演です。ただ最後のシーンはカッコ良く描かれ過ぎていますか。あとはシェリーとトミーを演じた2人もなかなか良かったですね。この映画の公開が限定されてしまったのは、母子相姦と療法士の子供に対する性的虐待らしいです。それでも物語としてはいけると思うんですが、サスペンスの手段としてこういう問題を持ち出しただけだと安っぽいです。だからもう少し最初から伏線とかで2つの問題をネタバレさせて、その上で息子2人と父親マイケルの心理をもっとしっかり扱うべきだったのかも知れません。



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Last updated  2007.03.01 02:11:47
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