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ラッコの映画生活

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2007.02.27
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カテゴリ:日本映画
久高オデッセイ
大重潤一郎
(68min)
那覇・桜坂劇場にて

kudaka3.jpg

久高島は沖縄本島南部から5キロの沖に浮かぶ小さな島。琉球の始祖アマミキヨが降臨した場所で、神の島とされる。本島最重要聖所の斎場御嶽(セイファウタキ)は久高を望み祈祷を行うようになっている。信仰は生きており、小さな島内には数々の聖所があり、年間27の祭礼が人々の1年を秩序づけている。祝女ノロ(神女)組織制度が維持されている。現在の人口は200人強。島全体が神の島であり、土地の私有制もなく、信仰をもとにした共同体として地割制で土地を分けあっている。しかし若い者で島を去る者も多く、12年に一度午の年に行われる秘祭イザイホーは1978年を最後に、1990年、2002年は行われていない。そんな久高島の再生を願いつつ、人々の生活を記録した映画です。

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1950年代末から70年頃イタリアの監督アントニオーニは「愛の不毛」で総称される映画群を、スウェーデンのベルイマン監督は「神の不在」でくくられる映画群を作った。その根底は、一つには米ソ対立という核戦争の脅威もあったけれど、生きる目的や信仰を失った人々の空虚感だった。また1968年には今村昌平は全くのフィクションではあるが、信仰・因習と近代化の問題を沖縄の架空の孤島を舞台にして『神々の深き欲望』にした。この『久高オデッセイ』を見ながらこれらの映画のことが思い浮かんだ。久高島には信仰や共同体は地下水脈として生き続けている。そして人の生き方としては幸せな生き方なのかも知れない。しかしその存続、単なる昔返りではなく、クリエイティブな意味で現代にそれの生きた社会の創造はほんとうに可能なのだろうか。今村の映画のように観光開発されてはいないが、久高島には郵便局も出来、携帯電話のアンテナも建ち、観光客も訪れる。本島までは高速船やフェリーで20分前後で結ばれている。テレビは日本や世界の映像を毎日映している。オシャレな都会の若者の姿も。この映画の感想として久高島のあり方を安易に賞賛する発想は多いが、他人事ではなく自分の問題として考えた場合、そんなに簡単なことなのだろうか。久高の人々の選択と今後を静かに見守りたい。

DSC11233bw.JPG

オフィスTEN『久高オデッセイ』公式サイト
NPO法人沖縄映像文化研究所『久高オデッセイ』サイト



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Last updated  2007.07.05 03:26:24
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