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ラッコの映画生活

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2007.02.28
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カテゴリ:アメリカ映画
THE GIFT
Sam Raimi

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寸評:なかなか面白かった。ホラーやサスペンスをあまり見慣れない自分にはけっこうドキドキさせられた。なによりもケイト・ブランシェットが良かったが、『ヘヴン』のかたわれジョヴァンニ・リビシも良い味出していた。細かな不満はあるこの映画の成功はブランシェットの功績か。

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1年前に工場の爆発事故で夫をなくしたアニー(ケイト・ブランシェット)は息子3人と暮らしている。映画の題名は『The Gift』。giftとは神や妖精に与えられた天賦の才能のことだ。彼女に与えられた才能は予知等の霊感だった。占いを商売にすることを禁じられたジョージア州の小さな町で、占いを使って人々の相談に乗り、寄付金として受け取るお金と遺族年金のようなものでどうにか生計を維持している。彼女には信奉者も多いと同時に、保守的な田舎の小さな町のこと、彼女を魔女呼ばわりする者もいる。映画冒頭のシーンは、久しぶりに訪れた医者嫌いの男性客に「身体の調子が良くないでしょ、出血もあるわね、膀胱炎か結石で重い病気でないから心配せずに病院に行った方がいいわよ」などと言い当てるアニーを描いている。観客に彼女の霊感の信憑性を知らしめるシーンだ。

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学校からの電話で長男が喧嘩をしてケガしたことが知らされ、アニーは担任のウェイン(グレッグ・キニア)に会いに行く。そこでちょうど彼を訪ねてきた婚約者ジェシカ(ケイティ・ホームズ)に紹介される。彼女は町の名士の企業家キングの娘だ。二人の将来を占ってと言われるが、アニーに見えたのは水に浸かる女の血だらけの足だった。アニーは話を濁して立ち去る。

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主人公アニー、彼女の客で夫の暴力に悩まされながらも夫から離れられないヴァレリー(ヒラリー・スワンク)とその暴力夫ドニー(キアヌ・リーヴス)、教師ウェインと婚約者ジェシカ、そして父親による子供時代の虐待で精神を病み、アニーだけが理解者だと信じている自動車修理工バディ(ジョヴァンニ・リビシ)の男女3名ずつの計6名の物語が進んでいく。

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(以下ネタバレ)
あまり家に引きこもってばかりのアニーを友人リンダが会員制の社交クラブに誘う。そこでアニーが目にしたのは教師ウェインの婚約者ジェシカが判事ダンカンと抱き合う姿だった。そしてその翌日からジェシカが行方不明となる。警察の捜査も行き詰まり、父親キングは信じないながらも占ってもらおうと警官を伴ってアニーの家を訪れる。彼女が霊感で見たのは、白い花が咲いていて、大きな冊があり、その敷地の中の池だった。そして夜悪夢で目を覚ましたアニーが庭に出て見たのは、鎖を巻かれたジェシカの血だらけの死体が空中に漂っている映像だった。ジェシカが失踪する前夜、バーの主人は外の駐車場でヴァレリーの暴力夫ドニーがジェシカを殴っているのを目撃していた。ドニーの所有地の外には白い百合が咲き乱れ、大きな冊があり、中には大きな池があった。警察が池を浚うと全裸で血だらけのジェシカの死体が鎖を巻き付けられて沈められているのが発見される。ドニーは逮捕され、裁判が行われる。容疑者ドニーの妻ヴァレリーに夫との離婚を勧めていたことや、怪しげな占いをしていることで、法廷ではドニーの弁護人にさんざんイヤミを言われるが、ドニーは有罪の判決を受ける。

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その頃精神的に難しい状況になった自動車修理工バディは話したいとアニーに助けを求めるが、裁判で疲れているいるアニーは断り、その結果バディは父親を椅子に縛りつけてベルトで殴り、最後には油を撒いて火をつけてしまう。アニーも駆け付けるが時既に遅く、バディは彼女の言葉に耳を貸すゆとりはもうなかった。バディは捕まり、精神病院に収容される。

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その後アニーはドニーが真犯人ではないことを霊感で感じる。判事ダンカンにそのことを話し、事件前夜にダンカンが被害者と抱き合っていたのを知っていることも出して再審を要求するが、ダンカンは取り合おうとはしない。被害者と婚約していた教師ウェインにも会いに行って話す。ウェインは真犯人が誰だかわかるかを尋ねるが、アニーにはまだ見えない。そして「ジェシカの衣服とか、あるいは現場の池に行けばわかるかも知れない」と答える。その晩ウェインがアニーの家を訪れ、婚約者を殺した真犯人が知りたいから事件現場の池に行こうと、無理矢理彼女をドニーの所有地の池に連れていく。しかしそこで彼女にわかったのは真犯人がこのウェインだったことだ。アニーはウェインに襲われるが、彼女を助けたのは精神病院を抜け出してきたバディだった。懐中電灯でバディに頭を殴られ気絶したウェインを車のトランクに入れ、警察に向かう車の中で、アニーが以前バディに渡したハンカチを彼は渡してくれた。警察に着きアニーは中に入って事情を話し車に戻るとバディの姿はなかった。ウェインはすべてを自供したことが知らされるが、彼を倒したのはアニーだった。バディはその前に精神病院で首を吊って自殺していたのだ。しかし彼女のポケットにはバディに返されたハンカチがあった。映画冒頭で語られた学校で問題を起こしたアニーの長男、彼は毎晩ベッドでアルバムの父親の写真を見ていた。占い客との関係に追われて母アニーが死んだ父親をないがしろにしていると感じた長男の心理だったのだ。事件も解決し、家族4人は久しぶりに死んだ父親の墓を訪れ、そこで暖かく4人抱き合うのだった。

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ストーリーや描き方は平凡なものなのかも知れないし、色々突っ込むことのできる穴が多いのかも知れませんが、ケイト・ブランシェットのキャラクターと好演のたまものでしょうか、とてもいい映画になっていたと思います。風景描写などの映像もとても美しいものでした。暴力的なドニーを怪しく描き、あるいは事件前夜に化粧室で被害者と判事を抱き合わせてここにも多少の疑惑を持たせて、最後は結局婚約者だった教師ウェインが真犯人だったわけです。冒頭で教師を訪れたアニーの見る不吉な映像はあるわけですが、それ以後はあまりに疑惑の対象から教師が外されたような描き方だと感じました。実際には教師ウェインは殺人を隠しているわけですから、その心理を持った人物としての描写が不足していたと思います。

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それにしても、暴力をふるわれながらも女たらしの夫ドニーから離れられないヴァレリーとか、権威的に子供を虐待して育てる父親とか、そしてジェシカの浮気性とその婚約者を殺すウェイン、こういうことはどこの社会でもあることかも知れませんが、その根底の性格がアメリカの男性権威主義的性格を感じました。また普段は表面的に平穏なのでしょうが、田舎の小都市の一軒家に女子供だけで住むことの怖さのようなものも。

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Last updated  2007.10.08 00:39:07
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