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TOKYO!
Michel Gondry Leos Carax Bong Joon-Ho 110min(1:1.85) (つづき) 第3話『シェイキング東京』ポン・ジュノ監督 この監督さんについてはほとんど何も知らない自分です。ところで主演は香川照之と蒼井優。とは言っても、香川はほとんど最初から最後まで出ているけれど、蒼井の方はたかだか30分の作品に少し出てくるだけだから、2時間の映画で考えればほんの端役程度に過ぎない。出演の2役者について書き始めたのは、実はこの二人がどちらかというとボクは苦手だからだ。 最近の日本映画はそれほど見ないけれど、なんやかんやでこの二人を目にすることは少なくない。自分の周囲、友人・知人の男性には蒼井優のファンが多い。でもボクはこの人にも、この人の演じる役にも、ほとんど魅力を感じない。積極的に嫌いではないが、恋人にしたいとも、行きずりの関係を持ちたいとも、あるいはお友達になりたいとも思わないのだ。 一方の香川照之。この人は面白そうな人で、お話なんかしたら楽しそうだ。でも映画の役となると、一種何処かその演技性、演じているというわざとらしさのようなところが気になってしまう。もちろん映画には色々とあって、そうした演技性が求められるものもあるけれど、今まで見た中ではどれもその辺がしっくり来なかった。この後に見た黒沢清の『トウキョウソナタ』でもそうだった。そんな二人なのだけれど、この韓国の監督さんの小品ではどちらも良かった。 香川の演じる男は11年間引きこもり生活を続けている。家の中は整然と整理され、たぶん毎週1度頼むピザの空き箱もきれいに積み重ねられている。仮に5年前にこの習慣を始めたとしても、52×5で同じ空き箱が250個ほどたまっているはずだ。この感覚がいい。単なる無用の空き箱でしかないけれど、同じものが5個、10個、20個とたまってくると嬉しいものだ。例えばボクも、かつて中学・高校生の頃、使った写真フィルムの空き箱(NEOPAN SSSの緑の箱やTRI-Xの黄色の箱)を棚に重ね並べていた。そして今でも何か箱入の商品を買った(使った)とき、1、2個だと捨てるのに躊躇はないが、たまたま1度に10とか20の同じ空き箱が出ると、積み重ねてみたりして、捨てたくない気持ちになってしまう。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.23 00:26:32
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