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MON MEILLEUR AMI
Patrice Leconte 94min(1:2.35) (桜坂劇場 ホールCにて) 昨年12月に見たけれどまだレビュー未アップだった映画。ボクのどちらかというと苦手なルコント作品。評価する方は多いようで、まあなかなか良い映画でしたが、ボクとしてはそこそこと言った感じ。見てから3ヶ月近くが過ぎ、意識的に思い出せばかなり細部まで憶えているけれど、ほとんど思い出すことはなく、インパクト薄です。 男2人の友情のお話。ダニエル・オートゥイユというとボクはクロード・ジディの『ザ・カンニング』、特に「IQ=0」より第2作の「アルバイト情報」というおバカな映画の彼の印象が抜けないのだけれど、その後はハネケの『隠された記憶』、ソーテの『愛を弾く女』、ジローの『見憶えのある他人』(悪魔の囁き)など、社会的には有能だけれど、プライドが高く孤独で、性格の破綻した男の役が定番で、この作品でもその系列で、お決まりの役作り・演技といったところ。 共演のダニー・ブーンは素朴なお人好しをいい感じに好演。映画の中のこの二人、フランソワとブリュノはどちらも成長出来てないで子供的なのだけれど、ブリュノの方はフランス語的に言うと、悪い意味での「ナイーブ」といったところ。そうフランスでは「ナイーブ」という語は褒め言葉であるより、愚鈍とか愚直といった意味のけなし言葉なんですね。 そう、あとフランソワ(オートゥイユ)の古美術商の共同経営者カトリーヌを演じたジュリー・ガイエは素敵な人でした。実人生でこういう魅力を持った女性(役の)に出会うことは、特に日本ではなかなかありません。 古美術商のフランソワは共同経営者カトリーヌの同意も得ないまま独断で古代ギリシアの壷を20万ユーロで競り落とす。カトリーヌは経営を危うくするとカンカン。ちょうどフランソワの誕生日で、カトリーヌや他の仕事仲間のような人々とレストランで食事をする。その席でフランソワは最近列席したある人の葬儀に参列者が7人しかいなかったと、やや小バカにするように話す(フランソワの参列はは遺品を買い取りたかっただけ)。これには皆ちょっとカチンと来て、「フランソワの葬式には誰も来ないさ、友達がいないから」ということになる。売り言葉に買い言葉的会話の流れから、心外なフランソワは落札した壷を賭けて親友を連れてくることになる。 (つづく) - お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.07 00:31:08
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