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THE PIANO TUNER OF EARTHQUAKES
Brothers Quay (Stephen & Timothy Quay) 99min(1:2.35) (桜坂劇場 ホールCにて) 『ストリート・オブ・クロコダイル』(86)が日本のアート・アニメーション・ブームの先駆けとなる大ヒット上映を記録して20年。ヤン・シュヴァンクマイエルを日本に紹介しブームの火付け役となった双子の異才クリエーター、ブラザーズ・クエイ。(…)美しい歌姫マルヴィーナの声に魅せられた天才科学者ドロスは、彼女を誘拐して、自らが発明した奇妙な演奏機械人形のコレクションに加え、それによって破壊的なオペラ演奏会を行おうと企てていた。演奏機械人形の調整のために呼ばれたピアノ調律師フェリスベルトは、その恐ろしい計画に気付き、マルヴィーナを助けようと試みる。クエイ兄弟の真骨頂である独自のアニメーションと実写が融合し、絵画のように美しい狂気がスクリーンに咲き乱れる。(以上映画チラシより) 自ら書いている気力が起こらないので、作品の紹介として映画チラシからの引用で済まさせていただいた。期待して見に行ったけれど、ガッカリの作品だった。敢えて採点をすれば、せいぜい40点といったところか。 「アート」という言葉は最近頻繁に使われる。本来は「芸術」と同義であるはずだけれど、より軽く響く。そしてアートだ、クリエーターだというとき、アートではなく「アート風」でしかなかったり、「アートぶりっこ」でしかないということが最近特に多いような気がする。ペダンチックであったり、模倣や思いつきでしかない。そしてそういう疑似アートは、作る側も鑑賞する側も、どちらも「アートしている」という自己陶酔によって需要と供給が満たされている。申し訳ないけれど、この映画もその類いを超えるものではないとボクの目には映った。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.19 00:04:46
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