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April 8, 2005
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カテゴリ:
円紫師匠と私、シリーズ第五弾。

大学を卒業し、出版社に就職した私。
俳句を巡る謎に遭遇する(山眠る)
出版社の先輩から出された謎(リドル・ストーリー:結末のかかれてない話)に挑戦(走り来るもの)
祖父の日記に残された暗号を解こうと頭を捻らす(朝霧)

どれも円紫師匠(落語家)にかかればあっという間に解けてしまう。
彼はその鮮やかさを見せ付けず、淡々と説いてしまうのだ。
このシリーズは知識量で圧倒されるミステリの中でも、押し切る感じではなく、
静かにそっと進むし、展開される。
その優しさがミステリにしては甘いとも感じていたこともあったのだが、
優しいと易しいの間には大きな違いがあったな、と思いなおして反省。
特に、文学に対する北村氏の膨大な知識は他の作家や評論家も一目置くほどらしい。
ただ、それに対してくどくど説明せず、必要なところだけであっさり本題に戻るのであまり気にならなかったのかもしれない。
反対に、本題に関係ないからと説明が割愛され、気になる本が増えていく気もするが。
このシリーズは殺人起きずとも謎はあるというタイプのもので、
身の回りにある(実際あるかは分からないが)ちょっとした謎かけを解いていくものなので、
ミステリを敬遠している人にもお薦めできるのではないかなぁ。

走り来るものにある本屋の仕組みで
「損するのが分かってても、出さなければいけない本もある。
本屋が稼ぐのは売れない本のため。
社員のため(に稼ぐの)ではなく、一億の利益が出たらそれだけ損が出来ると思うのが本屋なのだ」
という台詞がある。
本屋さんには頑張ってほしいと強く思う。





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Last updated  April 9, 2005 08:47:26 PM
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