カテゴリ:本
誰か、名もなき毒 の続編。・・・シリーズ第3弾かな?
今多コンツェルン会長室直属のグループ広報室に勤める杉村三郎は取材先からの帰りに 編集長園田と共に拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇。 警察の突入、犯人死亡で事件はあっけなく解決したのだが・・・。 宮部氏の物語が単なる事件に終わるわけはなく。 バスジャックの真の動機があきらかになっていく。 そして、三郎転機の一冊・・・といえるかも。 ---------------------------- 老人は迷惑をかける慰謝料を払うなどと巧みに誘導し、乗客を掌握。 だが、老人の対応に強い拒否感を園田が起こし、杉村は驚く。 警察の突入そして持っていた拳銃で犯人は死亡、人質は3時間ほどで全員無事に救出。 後日、そのバスに乗り合わせた乗客・運転手のもとに、慰謝料が届く。 なぜすでに死んでしまった、しかも貧しいはずの老人から大金が届いたのか? それを受け取った元人質たちは警察に届けるべきか否かで迷いが生じ、 老人と金の出所について調べることに。 バスジャック犯~犯行時は偽名を使う。明らかになった暮木という名も取り替えた戸籍。 本名・羽田光昭。 捜し出すよう要求した3人の人物は、以前ねずみ講に貢献した人物。 大きな事件となった詐欺の裏の人物の片腕だった。 引退後、死にかけたことがきっかけで改心。私財をどんどん寄付したりし、 みんなに償うことも、みんなを罰することもできないが 自分の播いた種を狩る一助になればとバスジャックを実行。 早川多恵~光昭の幼なじみ。光昭を止められず、慰謝料送付を請け負う。 人質になった人々 杉村三郎 ~あおぞら副編集長。養父の理解もあり、事件の真相を調べることが可能に。 慰謝料の件などで会社に迷惑をかけるからと辞表を提出。 辞職、離婚後、三郎を勘当した病の父のいる故郷へ。 園田瑛子 ~あおぞら編集長。犯人に強い嫌悪感を示し、その後トラウマで調子を崩す。 調査にも協力せず。昔受けた社員研修で反省室に入れられ、 自殺を図るほどの状態に陥り、休職したことがあった。 暮木が昔トレーナーかそれに類する仕事をしていたと肌で感じ、拒否反応を起こす。 労連の事務局に異動に。 前野メイ ~パティシエ志望。調査に協力。 坂本啓 ~大学中退した青年。調査に協力。 田中雄一郎~金属加工業の社長。 迫田とよ子~老女。詐欺商法の被害者。 柴野和子 ~バスの女性運転手。 菜穂子~三郎の妻。三郎を支えられるようになろうと思ったが行き詰まり、また寂しさから橋本と不倫。 自分のためにたくさん我慢してきた三郎を自由にすると離婚を申し出る。 橋本 ~今多コンツェルン広報課員。傘下の会社に出向に。 山藤~警部。バスジャックでは交渉役を務める。 北見 ~亡き私立探偵・一郎氏の妻と息子・司。 足立則生~新聞販売店店員。自分を巻き込んだ詐欺一味を告発したいと生前の北見氏に依頼したことあり。 再会した詐欺グループの一員が殺され、容疑者として追われることに。 死んだ男は、彼女の犯行を隠すために足立を利用した。 あおぞら編集部 園田・杉村 間野~菜穂子の紹介もあって編集部に入った元美容員。家庭の事情で辞職。 井手~もともと問題が多かったが、園田休職中にさらなる問題行動を起こす。 野本~よく気のまわるバイトの青年。 睡蓮のマスター~水田大造。 社員研修のトレーナーが詐欺師になっていたりするというのはぞっとする話だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 3, 2014 12:29:50 AM
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