カテゴリ:本
とある商店街の奥にあるのは誰が呼んだか「拝み屋横丁」
神父、神主、陰陽師、坊主にエクソシストなど、が住まう怪しい地帯。 ココを知ってる人なら「用事がなければ近づくな!」と心に留めているようなところでもある。 迷い込んだら人も幽霊も神様だってタダでは出れない魔の地帯。 問題を起こしつつもやられキャラで和ませるのは御隠居三人組、 締め切りに追われてネタを探すは小説家の東子さんと時に担当撃退係となる平井(幽霊)、 強引一直線の万年見習でトラブルメーカーの徳光と彼を追い掛け回すオカマの幽霊・エンジェル、 それらを取りまとめますのは、住人たちは頭が上がらない大家・文世さん。 彼の甥っ子で霊感皆無の正太郎、彼に恋する幼なじみの里加子、 正太郎に見えるように実体化した雑霊で今はカラスの姿の絹代ちゃん、 その他にも色々とキャラの立ったメンバーが現れては様々な問題を巻き起こし、巻き込まれていく。 誰が被害に遭うかも分からない? さてはて、今回は…? ・文世の友人、貧乏神に憑かれていた伊堂寺の結婚話。 ・小説のモデル地に招待された東子さんたち御一行。でもそこは余所者が入ってくると人が消えるという呪われた村で…?(横溝張りな設定・設定だけでミステリではない) ・大家さんすら上回る先代大家(文世・父)の来訪。 ・ドールハウスに閉じ込められた皆を救うのは霊感のない正太郎と…? ・(正太郎を巡っての)里加子のライバル現る!? 先代大家さんのさわやかな傍若無人っぷりは天晴れ。 霊感皆無、鈍感な正太郎と里加子に進展はあるのか?が見所。 拝み屋を統制する大家さんが第一話でしたことは、雑霊(絹代ちゃん)に憑かれた正太郎(彼自身は霊感皆無で気付かず、実害なし)に 「(拝み屋は)憑き物に名前などを与えて(憑き物を)落とすが、 それに存在理由を与えず、しかも、憑かれた本人が気付かなければそれはないのと同じこと」と言って祓う。 拝み屋と間逆な手法で祓ってしまった大家さん。すごいな。 これはコメディーだけど、作者は京極シリーズが好きらしい。なるほどな~。 雰囲気はある、かなぁ?いや、どうだろう(笑) あと、江戸川乱歩の名前や横溝らしき空気を臭わすことも… でも、ミステリのような感じではないのであしからず。 肩の力を抜いて、入っていても抜かせてくれる娯楽である。 たまにはいい話だってあるし。 なによりも日本家屋の良き風情が漂っていて、落ち着かせてくれるのかと思いきや、爆笑させてくれるところがツボ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 2, 2006 11:12:20 PM
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