日々のあぶく？

クドカンが同年代(一部年上)の人を妄想中学の同級生としてむかえ、対談した本。
対談相手のほかにも妄想同級生を集め、20人編成で1クラスつくっている。
その座席表(横4×縦5席・対談に相手には希望の席を選ばせている)あり、対談相手中心に繰り広げられる妄想ショートありという趣向を凝らした一冊になっている。
クドカン(1970年7月19日生まれ)の座席は窓際から2列目の前から2番目。
わりと共通して出てくる話題はテレビなどをテープに取った話。
クドカンの実家は文房具屋で、友達が万引きしてたりしたらしい。

第1章　永作博美・女子を取り仕切る謎の裏版
座席は窓際の前から2番目。1970年10月14日生まれ。
中学の時は水戸黄門が好きで、アイドル時代(ribbon)は大学生でもあっていいバイトという感覚だったとか、
制服(学ラン)の似合う男が好きで、ベランダから上の階を見上げて先輩を物色していたとか、
初デートで上手く話せずお別れしたとか、過去と現在の話まぜこぜで展開。
お酒が入ると毒吐くことがあるらしい。

第2章　的場浩司・鼻が折れても"世直し"まっしぐら
座席は一番後ろの廊下側。(勿論いつでも出入りできるように・笑)1969年3月28日生まれ。
初っ端から勢いあってクドカン押され気味。
イメージ通り(？)ケンカと暴走に明け暮れる日々。
でも、犯罪行為はせず、彼自身は世直しの日々だったらしい。入院経験もあり。
柔道有段者。溺愛する愛娘のこと、無人島生活のことなどもあり。
カブト虫とって売った経験以外はやんちゃの度合いも共通点もない二人でありました。

第3章　阿部サダヲ・野球部所属でバンドマン
座席は窓際の一番前。1970年4月23日生まれ。
姉が優秀で先生に比べられていて、野球少年だった。今でも草野球を続けているらしい。
シゴキは自分たちの代でやめたのが自慢。
高校の同級生がグループ魂のメンバーだったり、サブカルの人が多かったりもするらしい。
バンドも経験。高校卒業後はマルチ商法に手を染めながら、自らも引っかかったりもしたらしい。
大人計画へはチラシ見てオーディションへ来たのがきっかけ。
劇団の話も出てきて興味深い。

第4章　相田翔子・憧れのマドンナ
座席は窓際前から4番目(後ろから2番目)。1970年2月23日生まれ。
笑えなかったWINK時代の話、自分でDJまがいのことして遊んでいた中学生時代、
その頃は好きだったのは一匹狼タイプの不良の先輩。
新宿二丁目の方々はWINKの曲を良く歌うらしい話、中学時代見ていたドラマの話(スケバン刑事、金八先生などなど)。
クドカンは彼女をイメージして脚本を書いた事があるらしく、そのうち、実現するかも！？

第5章　羽生善治・普段は目立たないが将棋(と寝グセ)は日本一！
座席は廊下側から2列目の前から3番目。1970年9月27日生まれ。
将棋のことを考えていたから成績は良くも悪くもなかった中学時代。
中学でプロになったため、忙しかったというところから将棋のあれこれの話が展開される。
将棋をはじめたきっかけは家の中で遊ぶ時の一つとして友達が教えてくれたから。
(最近、年齢制限に引っかかってプロ棋士の道を諦めた人がチャンスをもらってプロになったが、この当時の対談では）
年齢制限があるからこそ、諦めもついて次の道に踏み出せるのではと言っている。
将棋以外は菊地桃子のファンだったということが判明。

第6章　及川光博・クラス1のモテ男
座席は窓際から2列目の一番後ろ。(ここから斜め前の相田翔子にちょっかい出すと発言)1969年10月25日生まれ。
初っ端から"官九ちゃん"と呼ぶと言い出し、クドカン圧倒される。
職業｢ミッチー｣としかいえない彼の活躍ぶりは話を聞けば納得する。
学生時代の渾名は｢キザオ｣！父親がPTA会長で彼は生徒会長。
バレンタインはチョコ盛りだくさんで男子からはやっかまれるのは必然！？
でも、もてるおかげで特定の子と付き合ってもその子が虐められて別れる羽目になったり、
合コンで女の子を集めるために利用されたりともて過ぎても困りものかも。

第7章　安野モヨコ・おしゃれでミーハー
座席は廊下側から2列目の一番後ろ。(的場浩司とミッチーの間)1971年3年25日生まれ。
美術部部長だったが暗黒の中学時代、高校デビュー、男友達が多かったというだけあってクドカンとの話も弾む。
バンドでボーカルの経験もあり。

第8章　遠藤ミチロウ・恐怖！怒ると臓物を投げつける先生
先生（という設定。クドカンの人生の先生だそうな)1950年11月15日生まれ。
風来坊に憧れた彼の音楽変遷、バンドで臓物を投げていた！話など。

第9章　宮藤官九郎書き下ろし作文「学園ドラマ・3年A組ミチロウ先生｣
対談で出た話も盛り込んだとある一日。情景を目に浮かべて爆笑。