カテゴリ:本
・長い旅のはじまり
旅の途中で父親とともに襲われた少女は身籠っていた。 和尚がお宮と名付けた少女の産んだ子供は、父親の記憶を宿しているようだった… 父親を刺したナイフで貫かれたことで宿した子、時が経っても容姿が変わらないお宮。 のちに親の仇を討ったお宮は川に消え、母を助けようと息子も川へ。 ・井戸を下りる 高利貸しの父をもち、父に目をつけられない限りは遊び放題だった幸太郎はある日、 落ちた井戸の中で暮らす女・雪と出会う。 雪に惹かれ、彼女が昔遊んだ少女だったと思い出す。 父の横暴を知った幸太郎の起こした行動は― ・黄金工場 工場の廃液をかぶった生物が黄金に変わった。 それを知り、また夫の浮気を知った母親がとった行動とは― ・未完の像 何人もの人を殺し、近いうちに捕まって殺されるだろう前に仏師へ弟子入りを志願した少女。 彼女の彫ったものは命を持ち、動き出した。 ・鬼物語 山にいる鬼にみんな殺される。 村人は信じなかったが、一つの家だけはそれを知っていた。 鬼を熊だと思い、山が焼き払われる時、惨劇は再び起こる。 ・鳥とファフロッキーズ現象について 父が保護した鳥は頭がよく、テレパシーのように要望を感じ取ってくれた。 父が殺されたのちに起こるのは… ファフロッキーズ現象:空から異物が降る現象(大量の魚など) ・死者のための音楽 自殺した母が残した手紙には、幼いころに死にかけてから聞こえる音楽のことがつづられていた。 乙一だとわかって読むと確かに。 鬼物語の姉弟などは特に。 帯を書いたのが乙一だったらしいし、とある書店ではあからさまに乙一だとヒントを出していたらしい。 でも、作者プロフィールも全くのでっち上げなので、 ”山白朝子”を作り上げたといえばそうなのだが、そこまでするほどなのだろうか? とも思う。 まぁ、筆名を変えて執筆する作家は珍しくないらしいが。 幽ブックスなので、怪談風味。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 27, 2011 10:45:32 PM
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