上山市古屋敷~廃村間際の集落~
中断してました、GW旅行記の続き。楢下集落を出て、次に行こうと思っていたのが古屋敷集落。楢下から車で10数分程度離れているので、すぐに行けると思ったからです。ここにも茅葺き集落がある、程度しか認識してなかったのですが・・・ここはかつて、ベルリン映画祭で受賞したドキュメンタリー映画「ニッポン国古屋敷村」の舞台となった集落。ところが行ってみると・・・惨憺たる有様で、静かに廃れていくだけを待つようなそんな寂しい画の場所でした。とにかく見てて痛い。昭和62年、茅葺き集落を利用した観光地にしようと動きがあって、一時観光地化したようです。ホームページもそのまま残っていました。往時の写真があるので是非比較してみてください。ホームページの写真にある「真壁仁記念館」現在はこうなっていました。とにかく茅葺きと言えるものは全て朽ちはじめていて、見ているこっちが哀しいほどでした。ほぼ定点観測。(伝統的な古町並みと集落・古民家・酒蔵探訪「一路一会」のサイトより)写真の一部に見られるように、改修の動きはあり、萱をトタンで覆う工事がありました。しかし・・・ここまで廃れた村を再興できるのだろうか・・・現在生活しているのは散策したところ2世帯。他の方は離村し、上山市内に移住したそうです。殆ど誰もいない集落を、往時の人が作ったであろう、水路だけが、今も生き続けて水を運んでいました。こういう村を見てしまうと、どうしても村としてあり続けて欲しいと思います。古屋敷の事は、廃墟マニアのサイトでも紹介されていて、「数年後の廃れ具合が楽しみ」とか書いてあるのを見て、なんて不謹慎な・・・と思ってしまいました。まだ人が住んでるのに・・・私が廃線、廃墟に興味があるのは、廃れ具合なんかよりも、往時の姿を想像し、変わり果ててしまった現実を目の当たりして胸に熱く感じるものがあるから好きなのです。人一倍感受性が強すぎますからねww廃れ具合がいいとか言う軽い「廃墟マニアもどき」とは一緒にしてほしくない・・・ような気がしますね・・・まぁ楽しみ方は人それぞれですがwこの次は本当に「廃」になってしまった集落のお話です。