勉強がよく出来る子の共通点
以前、成績が上がらない子の共通点を羅列してみたが、今回は勉強がよく出来る子の共通点を考えてみた。これは、家庭教師時代からこの塾を開くまでに私が出会った数百名の生徒たちの中で、難関高校に合格していった子どもたち全てに通ずる共通点である。≪勉強がよく出来る子≫●負けず嫌いである。 →負けず嫌いという性格が良いか悪いかは別として、勉強がよく出来る子は負けず嫌いな子が非常に多い。しかも○○ちゃんに負けて悔しいという次元の低い負けず嫌いではなく、1番という順位に非常にこだわっている。●辞書や参考書を頻繁に使う。 →勉強がよく出来る子は、滅多に質問しに来ない。それは勉強が出来るから質問する必要が無いのではなく、分からない問題に遭遇したときに、まず辞書や参考書などで自分で調べてみるのである。英和辞典や国語辞典などを愛用しているのはもちろんのこと、難関校へ進学する子は理科辞典や社会辞典なども必ず持ち合わせていて、頻繁に使用している。●筆圧が濃い。 →勉強するときにどうしても力を入れて勉強してしまうので、自然と筆圧が濃くなる。筆圧が濃すぎて手の側面がすぐにまっ黒になってしまうが、それもあまり気にしていない。●ペンダコができている。 →中学生であっても利き腕の中指のところにペンダコができている。それだけペンを強く、長時間握りしめている証拠。●塾や学校が終わったらすぐに帰る。 →友達とだらだらおしゃべりして塾や学校に無駄に残っていることが少ない。決して友達が少ないわけではないが、自分の行動を他人に依存せずに全て自分の意志で決めている。●ノートに無駄な装飾が無く、字が雑であっても見やすい。 →女子で勉強ができる子のノートには無駄が一切ない。2色または3色で非常にシンプルに書かれていて、色ペンの使い方が統一されている。男子で勉強ができる子のノートは、少々字が汚くても見やすいノートに仕上がっている。大切なポイントや自分が間違ったところがすぐに分かる。ノートをギュウギュウに詰めて書くのではなく、大胆にノートを使っている子が多い。●ケアレスミスでも悔しがる。 →勉強がよく出来る子でもやはりケアレスミスはする。しかし、勉強がよく出来る子はケアレスミスで大袈裟ではないかと思うほど(本人は本気)悔しがり、ミスした原因を探り出し、書きなぐるように解き直す。●籠る。 →勉強が良く出来る子は、勉強のスイッチが入ってしまったら、自分の部屋または塾の自習室に籠る。籠りだしたらトイレ以外は滅多に出てこない。椅子と尻がくっついているかのように、椅子から離れなくなる。●どんな授業でも真剣に受ける。 →勉強がよく出来る子にとって、簡単すぎると思えるような授業でも、ナメた態度など一切見せずに真剣に取り組む。簡単な授業をナメている子どもは、少し人より勉強出来るくらいで、本当は大したことない子が多い。ずば抜けて出来る子は、どんな内容の授業であっても、その授業から何かを学び、自分のモノにする。●真似が上手い。 →勉強がよく出来る子は、真似をすることが非常に上手である。ここで言う真似とは、解法の真似。数学でよく見られるが、難しい問題や新しい問題に出会った時、先生の解法や解説をそっくりそのまま真似る。そして真似したことを自分の中に落とし込む。●よく笑う。 →勉強がよく出来る子は授業中によく笑う。オッサンの先生が飛ばす寒いギャグにも笑うし、笑わなくてもすぐにツッコミを入れる。講師の笑ってほしいポイントを見透かしているかのように、グッドタイミングで笑ってくれる。それは、勉強のできる子は洞察力があり、授業中もアンテナを張り巡らせているからだと思われる。●辞めぐせ、諦めぐせがない。 →勉強がよく出来る子は、塾や習い事を辞めない。一度自分がやると決めたことは、よほどのことが無い限り続けようとする。また、諦めぐせもないので、解けなくても簡単に諦めない。解けなさそうなのでこちらがヒントを言おうとすると、逆に怒られる。●素直である。 →勉強がよく出来る子は性格が悪いという変なステレオタイプが存在するみたいだが、全くそんなことはない。勉強がよく出来る子は総じて素直だ。素直に人の言うことを聞き、素直に受け入れ、素直に行動する。素直ではなく性格が捻くれている子は、勉強ができると言ってもたかが知れている。●どんな種類のテストでも、周到に準備する。 →勉強がよく出来る子は、どんなテストにおいても『準備しない』ということに少なからず恐怖を覚える。塾のテスト、学校の小テスト、定期テスト(技能科目含め)などいかなるテストにおいても、完璧に準備していかないとプライドが許さない。これら全てに当てはまるのに、勉強ができない子がいたらご一報ください。