BIZ粋　★人生をイキイキと粋に★

今日、昼、高校野球の準決勝と、
夜、バレーボールの高校生の特集を見て思ったこと。

高校野球の早稲田実業の斎藤選手の表情をみて、
この選手、プロに行っても活躍するなあと感じました。
マウンド上で調子が良かろうが悪かろうが表情を変えず、
自分の中で、精神集中し、ココロの乱れも調整し、
いわゆる「セルフコントロール」ができる素晴らしい選手だと
思いました。
試合終了後のインタビューでも淡々と振り返る表情は、
自分の調子やピッチングフォームや試合展開を振り返る
頭の中で「再現」ができているものでした。
高校生ですからきっとまだまだ成長するんでしょうけど、
それにしてもしっかりしているなあと思いました。

スポーツ選手でも事業家でも成功する人は、
・自分がこれから行なうことのシミュレーションができる
・やってみて上手くいかないことがあったら、それを冷静に受け入れて
　修正方法のシミュレーションができる
・修正したとしても、自分の中に「精神の柱」があるので、
　自分のペースに揺るぎがない
・事実は事実、それに対してどう取り組むか
・考えと動きを限りなく一致させることを実践できる
というようなことができるんだと思います。

それを感じるスポーツ選手でいくと、
イチロー、松坂、水泳の北島など本当に一流の選手だと思います。
一流ということで、報道や見た目は「素質」と思っている人は
多いと思います。
しかしながら、練習や自分の中での「修羅場」を潜り抜けていて、
ここ一番という本番に合わせて力を発揮できるように、
セルフコントロールできる方法を身につけているからなんだと思います。
それこそが、昔ながらの「心技体」が揃っているということなんでしょうね。


バレーの方は、中学生のころから全日本に入っている女子バレーの狩野選手の
特集が組まれていました。
バレーボールはスポーツの中でもとりわけ厳しいスポーツです。
常にジャンプして勝負をする必要があり、ジャンプの後の「着地」は
無理な体勢ですることになるからです。
ジャンプするということは、重力に逆らい、そして、着地の衝撃を
腰、膝、足首、足の裏で受けなければならないのです。
スポーツには怪我が付き物ですが、バレーで怪我をしたことのない人は
いないと思います。
特に、膝、腰は「バレーの職業病」のようなものです。
私もバレーを約２０年やっていましたが、腰は椎間板ヘルニア、
肩はスパイクの打ちすぎで今でも痛みます。
大したレベルではない私でもこんな状態ですので、トップレベルの人は
なおさらです。

試合の前までは、怪我の治療・調整に努力が必要ですが、
怪我で練習できないことを焦っても仕方がないことです。
そして、試合が始まれば、痛いと言ってられない。
はっきりいって根性論なわけです。
日本のスポーツ界でも根性論が無用なものになってしまいましたが、
試合が始まって、怪我で調子が悪いなどとは言ってられないのです。
チーム競技ならなおさらです。怪我が理由で調子が出ないなら試合に出なければ
いいのです。試合に出るのなら、死ぬ気でやるという根性が必要ですし、
怪我のことは試合が終わってから考えればいいのです。
私の経験でも、肩が痛いとか、熱が３８度あっても、試合が始まって
集中すると忘れられるものです。これもセルフコントロールです。


しかしながら、野球、バレーの高校生、大変なことだなあと思います。
ちゃらちゃらと遊びたい誘惑の多い世代、ある意味の自己強制をして、
自分が立ち向かおうとするものを目の前にし、実際にそこに突入して、
自分を見失わず、力を発揮することって素晴らしいなあと思います。
それは、高校生とかオトナとか関係ないんです。
高校生でも３年間考え続けた人と、オトナでも全然考えない人とには
大きな差が出てくるわけです。

人は、どのタイミングでも「どれだけ考えて、ブレない自分を構築できるか」が
大切なんだと思います。

さて、早稲田実業の斎藤投手、連投で疲れているので心配ですが、
あと２試合、がんばってほしいですね。根性で。