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2023.11.29
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 「障害の有無を超えて、共に学び、創るフォーラム」超福祉の学校(主催・NPO法人ピープルデザイン研究所、共催・文部科学省、渋谷区、東京都教育委員会)のシンポジウムシンポジウム「大学生発!みんなのマナビ、私のマナビ」は文部科学省が企画した大学生の関わりを焦点化して障がい者の学びの実践を共有する内容だった。冒頭で文部科学省総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課 障害者学習支援推進室の鈴木規子室長は障がい者の生涯学習を推進する上で大学の役割が期待されている点を強調、当事者が「憧れとして大学、学びたいという声を多く聞く」と話し、現在は全国で複数の大学が障がい者への学びを提供していると説明した。履修制度等の障がい者向けのプログラムや先端研究でも始まっている、とし、この作用として「プログラムに関わっている学生に対するポジティブな影響、よい変容が生まれている」との声を紹介した。

 

登壇したのは相模女子大の「インクルーシブ生涯学習プログラムゼミ」を紹介した髙橋芽衣さん、名古屋大の「ちくさ日曜学校」を紹介した建部史香さん、神戸大の「学ぶ楽しみ発見プログラム」=KUPIKobe University Program for Inclusive)を説明した同大学院の井上太一さん、田園調布大在学中に重度障がいのある方への訪問学習のサークルBondsを立ち上げた磯部雅斗さん。進行は尚絅学院大の佐々木健太郎・准教授が務めた。各発表のポイントは、相模女子大では「対等な関係で話しやすい雰囲気づくり」、名古屋大では「学生がプログラムを作り育てる半世紀の伝統」、神戸大では「非対称の関係を問い続ける思考」、田園調布大では「継続への強い決意」だろうか。障がい者とともに学ぶ経験は学生の感性を刺激し、それぞれかけがえのない誠意の形として、今のプログラムが形成されたことが分かった。学生らは真剣だからこそ、悩みもある。その結果、現状の課題も明確に理解しているようだ。

 

 相模女子大では、参加者はすでに働いている人が多いため、社会に出ていない自分たちよりも先輩という意識があり、その意味も含めて「勤労青年」と呼ぶ。その尊敬の意味も含んだ呼び名と関係性が学生の謙虚さを維持する。「パーソナルポートフォリオ」で自分の好きなもの、興味あるものを1冊のファイルにまとめる作業を通じて、「支え合う自然な空気が出来上がる」(髙橋さん)ようだ。名古屋大の「ちくさ日曜学校」は197211月設立でこれまで1165回のプログラムを実施。毎月2回の活動。参加者は学生30名、学級生33名、保護者の方々。その理念は「学級性も学生も対等な場」「誰にとっても心地の良い場」で、主に学生が企画・運営を行う。この日建部さんが発表したのが「本気の紙飛行機選手権」。紙飛行機を学生と学級生が共同で作製し、その飛行機で「滞空時間選手権」「ピッタリ選手権」「キャッチ選手権」の3種類で競い合う内容だ。関わる学生曰く、その活動は「とにかく楽しい」「一緒に作り上げていく感じが好き」という。

 

 神戸大学では2019年度より後期期間の102月初旬、火水金の週3日、1720時に開講、主に神戸大の学生がメンター(支援者)として参加している。参加する当事者は書類、面接、作文により入学選考を受け、「特別な課程」履修証明制度によって受講する。募集人数は10人で受講料は5万円のため、経済的に払える家庭に限られてしまうという。井上さんは「少しずつ『わからなさ』が変わってゆく」のが面白いと説明した。田園調布大OBの磯部さんは現在、特別支援学校の教員。サークルの立ち上げは重度重複障がい者への学びを継続するため、という使命感からで、当事者への訪問学習は多くの喜びを得られるとし、今後も、その「喜び」「楽しさ」を伝えたいと話す。佐々木准教授は「対等な関係が共通していた。同じ年代の学びは、キャリア形成にもつながる。だからこそ葛藤や試行錯誤があり、その態度が大事。『楽しい』が障がいを超えていくのかな」と総括した。

 

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一般社団法人みんなの大学校 (minnano-daigaku.net)

 

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執筆者紹介 引地達也(ひきちたつや)仙台市出身。みんなの大学校学長、博士(新聞学)、一般社団法人みんなの大学校代表理事、一般財団法人発達支援研究所客員研究員。

 

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(毎週水曜日発行)ジャーナリスティックなやさしい未来

発行:引地達也

 






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Last updated  2023.11.29 09:57:33
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