実は「メイン・スピーカー」とは書きましたが、つい最近まで「限りなく高額な粗大ごみ」状態だったのです。
JBL 4343B 4343シリーズの最終バージョンでフェライトマグネット・モデルのものです。ずいぶん前に中古で買ったもので、2本で¥400,000でした。昔からの憧れのスピーカーだったんですよね。ところが、そのスピーカーも・・・
JBLだけではありませんが、ウレタンエッジのスピーカーの場合、ウレタンが劣化してぼろぼろに崩れてくるのです。僕の4343も例外ではありませんでした。この状態で鳴らしても空気が抜ける以前に、コーンが下がってしまうのでボイスコイルが擦れたりして、さらに悪いことになります。いい加減そのままにしておくわけにもいかないので遂に修理に入りました。
修理用のウレタンエッジで張り替えるという方法です。2本で¥7000ほどでした。(後で知ったのですが、もっと安いショップもあったんですね。)まぁ、スピーカーユニット交換に比べたら安いもんです。
ウーハーユニットを外しました。とりあえずスピーカーの内部もチェックします。恐ろしいほど細いケーブルを使っていたり、吸音材を充填した後に塗装しているらしいこと、防振対策は皆無など、良くも悪くもMade In USAですね。あえて手は加えませんでした。この状態でバランスがとれているのですから。
これがウーハーユニットの2235Hユニットです。38cmウーハーはさすがに重いです。この間にもウレタンエッジがポロポロと落ちるので下に新聞紙を敷いて作業に入ります。
スピーカー前面のガスケットを外しますが、簡単に剥がせました。
古いエッジがこびりついたフレームです。これをヘラでエッジや接着剤を落としていきます。再利用するので、ガスケットの接着面も同じように綺麗にします。
仕上げに無水アルコールで湿らせたティッシュペーパーで拭いて完了です。
ユニットを裏返します。コーン紙の裏側に着いた接着剤と劣化したエッジを落とします。今度はヘラなどは使えないので、指の腹で擦って落とします。この時、力加減を考えないとコーン紙を痛めるので注意です。ただ、劣化して硬化した接着剤がコーン紙の外周でパリッといったりして焦ります。
思いのほか、綺麗に落ちます。色が残るのは問題ありませんが、ネトネトしていたら不味いです。ここも無水アルコールで拭いて完了です。しばし置いてアルコールを飛ばしたらエッジの接着です。
続く
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