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カテゴリ:映画
監督 ジェームズ・マンゴールド
脚本 ハルステッド・ウェルズ/マイケル・ブラント/デレク・ハース 原作 エルモア・レナード 音楽 マルコ・ベルトラミ キャスト ベン・ウェイド(ラッセル・クロウ) ダン・エヴァンス(クリスチャン・ベイル) バイロン・マッケルロイ(ピーター・フォンダ) チャーリー・プリンス(ベン・フォスター) マーク・エヴァンス(ベン・ペトレイ) 他 あらすじ 地主からの嫌がらせで、馬小屋に火を放たれたダン・エヴァンス(クリスチャン・ベイル)一家。営んでいる牧場の生活は苦しくなる一方で、ダンと家族の溝は深まっていた。そんな折、卑劣な悪事を繰り返すベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)が逮捕され、3日後の3時10分発の汽車でユマの刑務所へ連行されることに。危険な道をたどるウェイドの護送を、ダンは男の誇りに懸けて引き受ける。シネマトゥデイ 感想 実を言うと、ラッセル・クロウという役者が嫌いだ。 彼にはどうしてもダークなイメージがあり、この役者の何処がそんなに良いのか分からなかった。 が、今回この映画を見て、初めてラッセル・クロウという役者の魅力と凄みを理解した。 それくらい今回演じたベン・ウェイドという人物は男性から見ても(おそらくは)女性から見ても魅力的ではないだろうか? 対するクリスチャン・ベイル。 曲者 おそらくはそんなイメージがピタリとはまる役者ではないだろうか?? 今回もご多分にもれず屈折した男を見事に演じている。 南北戦争終結後、南軍ではなく北軍に属していた(これがけっこうポイント)が戦争のせいで片足が不自由になり貧乏生活まっしぐら。 性格は到って真面目と、通常人間としては尊敬される部類に入るはずのダン・エヴァンスは ちょっとばかり生きることに不器用な為に、美人な奥さんと生意気盛りの息子との絆に亀裂が入り始めていた。 何とかしなきゃ!!! 一家を支える主たるものこんな状況に我慢が出来ない。 ましてや男子 プライドがある お金も欲しい(これは切実) かくして、うっかり捕まっちゃった「神の手」と恐れられる早撃ちガンマンであり、強盗団のボスでもあるベン・ウェイドの護送を引き受けるのである このベン・ウェイドが単なる殺人鬼・・・・・・・ではない。 なんだかインテリ野郎っぽいのである。 始終ニコニコしていて、一見穏やかそうに見える そして兎に角絵が上手い 自分が気に入ったものをサラサラっとスケッチしてみせる また作中随所に聖書をそらんじる場面も出てくる。 しかし彼は正真正銘本物の殺人鬼であり、人を殺す事に何の躊躇も見せない。 にもかかわらず聖書をそらんじて見せ、しかし聖書は読まず、そして神を信じない。 非常に複雑で、しかし妙に魅力的な人物なのである。 この2人の最初の出会う場面、とんでもなくやばい状況なのだが、ダンはベン・ウェイドをまったく恐れない。 そして次に出会った時に、ダンは単なる不器用ではない、実は度胸があって頭も切れる事を身をもって証明するのである。 ここで初めてベン・ウェイドはダン・エヴァンスに興味を持つ 興味を持った相手に対して人間がすること それは質問攻め ご多分に漏れず根掘り葉掘り質問ぜめにし、徐々に相手に自分との共通の部分を見出し、そして相手の真の心情を理解し絆を深めていく ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ??恋愛に似てないか?? いやいや、そんな話しじゃございません これは男と男の友情の話しです。 もっと言ってしまえば、男が男に惚れる話しです。 両思いです この2人、立場は善と悪なのですが、人間の本質が似てる為友情を育んでも不思議ではないと思わせ、また周りの脇役が、よく言えば個性的、悪く言えばえげつない面々が多いので余計に2人のまともな部分が際立つように見える ラスト5分、泣かせます このラストの場面に対して理解もするし、共感もするが、私だったらこんな事には絶対に命を懸けません。命を張るなら別の場合にしますが、ここで命を懸けてしまうのが男なんでしょう、きっと。 そしてそんなダンを愛おしいと思ってしまう自分がいたりします。 また、ダンに付き合ってわざわざ自分を護送する為の汽車に乗ろうとするベン。 この汽車に乗ってしまえば、明日には自分は処刑されますが、それでもダンの心情を理解し、彼の目的達成の為に命を懸けるのです。 いい奴 そんな彼も可愛い奴と思ってしまう自分がいます。 これは男の映画ですが、もしも「久しぶりにいい男が見たいなぁ~」と思ってる女性陣がいたらお勧めですよ♪ そうそう、これリメイクだそうですよ。ちなみに未見です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年09月13日 00時55分40秒
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