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2005.07.09
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カテゴリ:日常のこと
 すでに数年前のこと、ある手打ち蕎麦教室の先生をされている方とお話ししていて「自家の方で(丹波方面で)どこかお薦めの美味しいお店はございましょうか?」と尋ねたら「それは先ず拓朗亭でしょう」と即答された。おおよその場所を聞いていつか行こうと思いながらなかなか機会がなく年月が経ってしまっていた。
 先日来友人が美味しい蕎麦屋を探しているとのことで「どこか知らない?」と聞いてきたので「そりゃぁこのへんでは拓朗亭だって聞いてるけど」と伝えたらさっそく行ってきたようでその蕎麦の桁違いに美味しかったことを感激して伝えてくれた。「うーん、蕎麦ってこんなに美味いもんなんだなぁ」などと言われては是非とも行って見たくなる。
 
 それで今日もうひとりの友人が訪ねて来たのをいい機会と3人で行って見た。「粗挽き蕎麦」のしっかりした味とひろがる香り。「ナンダコレ~。ああ確かになぁ、なるほどなぁ」と想った。「ざる蕎麦」もやはり大変なものだ。美味しさをうまく言葉にする力は無いが、ともかく非常な満足でお店を出た。
 
 いちばんはじめの蕎麦に関する衝撃的な思い出はまだ小学生の頃のこと。丹後半島の山間に味土野という当時たった五軒の過疎の村があったのだがここは細川ガラシャ夫人が隠棲していたという場所で、ただの過疎の山村というのではなく時には訪ねるひともあったのだろうか、その一軒で蕎麦を打って食べさせてくれる家があった。お商売で蕎麦屋をされていたのではなく、連れてくれた親類の個人的なつてであったのかもしれないが普通の家の部屋に通されて、ゆっくりお話ししながらおばあさんが蕎麦を打って下さった。ここはほんとうに稲作も難しく蕎麦くらいしか作れない土地だったのかもしれない。この時の蕎麦は子供ながらに驚くほどの美味しさでそれまでの蕎麦の概念をひっくり返すほどの味わいに驚いたのを今もはっきり覚えている。
 これがあまりに衝撃的だったので大人になってあちこちで蕎麦を食べる機会があってもこれほど感激するような出会いはなかったのだが、友人に連れてもらった奈良の「玄」というお店で戴いた蕎麦はようやく出会えたというふうな気持ちになった。味土野の蕎麦はそれ以後尋ねる機会はなくすでにその時のおばあさんもいるはずもなく、今もあのままであるような気がしないが、玄の蕎麦は奈良へ行く時の楽しみのひとつになった。ただ予約をしなければなかなか難しいのと同じ関西圏とはいえやはりそれなりに遠いのが難点だ。
 玄を標準にしてしまってはやはり他所の蕎麦ではなかなか納得がゆかない。ところが今回比較的近くに(とは言っても三十キロくらいはあると思うが)拓朗亭を知って嬉しく思ったのでここに紹介しておきたい気になったのだ。

 改めてあるいは一度は行って見たい近在のお蕎麦屋さんメモ
 玄、虚無蕎麦なかじん、じん六、一会庵、かね井、ろあん松田、にこら、拓朗亭

 拓朗亭/場所は京都府亀岡市南つつじヶ丘大葉台1-27-5   





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Last updated  2005.07.12 22:02:02
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