8月8日(土)
こんにちは、坂本です(^^)
毎度のことですが、
今日のメールも超・重要です。
特に受験生のお子さんがいて、
この夏、思い通りに学習が進んでいない
という場合には必見の内容です。
もし、お子さんが夏休みの学習計画について
うまくいっていないようなら、
このメールマガジンを印刷して
お子さんに読んでもらうといいでしょう。
何かが変わるきっかけに
なるかもしれません。
では、早速お悩み解決アドバイス。
行ってみましょう(^^)/
────────────────────────────
■ある中学生からの相談
────────────────────────────
先日、ある中3受験生から
こんな相談を受けました。
-------------------------
坂本先生へ
ご相談というのは・・・
もう夏休みに入って10日が過ぎ8月に入りました。
僕は「この日までにこの教材を終わらせる」といって、
毎日計画を立てているのですが、
塾の宿題などがたくさんあって計画のほとんどができていません。
8月に入り、僕自身とても焦っている状態です。
なので、坂本先生にどうしたら毎日の計画を上手く立てて
塾の宿題や学校の宿題と自分がやりたい教科の復習が上手く
こなせるかを教えて頂きたいのです。
--------------------------
と、このような相談でした。
現在、家庭学習コンサルティングにより
全国の家庭を訪問していますが、
同じような相談をもらうことが結構あります。
例えば、受験生であれば、
・学校の宿題
・塾の宿題
・サクラサク教材などを使った受験勉強
これらをバランス良く
こなしていかなければならない。
でも、時間がない。
どうすれば
思い通りの夏休みを過ごせるのか?
どうすれば
これら3者のバランスを取って勉強できるのか?
小中学生ではこれらを
自分で判断することができません。
きっとお母さんお父さんであっても
こんなとき、どのように子どもをフォローしていいのか
わからない人の方が多いはずです・・・。
この状態になると、
子どもはどうすればいいか分からなくなり、
とりあえず、何となく宿題をやる。
とりあえず、誰かにやれって言われたものをやる。
そんな受け身の学習になってしまいます。
受け身学習は、ダラダラ勉強になりがちで
勉強時間の割に成績が伸びない原因ともなります。
塾や家庭教師を使っている場合は、
宿題など、やることが多くなり、
受け身学習になりやすいので注意が必要です。
では一体、どうすれば
・学校の宿題
・塾の宿題
・サクラサク教材などを使った受験勉強
これらをバランスよく学習できるのか?
あなたがやるべきなのは、
勉強すべきことを明確にし、単純化すること。
これで、頭の中が整理されます。
国語ならコレをやればいい。
算数・数学ならコレ。
英語ならコレ。
というように
教科ごとにやるべきことを明確にするのです。
そうすることで
頭の中がスッキリと整理され
日々の勉強に集中できるようになります。
相談者してくれた中3生の彼には
メールにてアドバイスをしたのですが、
その後、そのお母さんからこんなメールをもらいました。
-----------------
先生に具体的に指示していただき
息子は「よし!!わかった」と目を輝かせ
今まで悩んでいたことから
一瞬のうちに解き放たれたようでした。
今朝からまた新たな気持ちで机に向かっております。
-----------------
嬉しいですね~。
では、私がどんなアドバイスを
この子にしたのか。
その内容について
さらに具体的に話していきましょう。
ポイントは、先ほど述べたとおり、
勉強すべきことを明確にし、単純化することです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
────────────────────────────
■迷いを解き放つ3つのアドバイス。
────────────────────────────
塾の宿題が多くて、
自分が勉強をしたいと思っている内容にまで
手がまわらない中3生。
私から彼にアドバイスをしたのは
以下の3点でした。
1.やることを絞る
──────────────────────────
彼は、塾の宿題(復習)、学校の宿題、そして受験勉強と
3つの学習すべてをこなす必要があります。
しかし、すべてをやろうと思っても
彼のように計画倒れを起こしてしまうことが多いのです。
そのため、まずはこの夏にやるべきことを
徹底的に絞っていくことからはじめます。
(※ただし、学校の宿題は絞れません。すべてやりましょう。)
(1)塾の宿題や復習の絞り方
彼のように、塾の宿題に泣かされている子も多いと思います。
しかし、宿題に追われ、本来自分が計画していた受験勉強が
進まなければ焦りも生まれ、不安になります。
この場合、塾の宿題や復習の勉強時間を減らす必要があります。
その日、夏期講習などの塾から帰ってきたら、
その日のうちに宿題や復習をしてもらいたいのですが、
自分がその日、これだけはマスターしたいというもの「だけ」を
自分で選んで復習するようにしてください。
特に宿題が多い塾では、
やるべき問題を自分で選ぶことが大切です。
やるべきことを絞ることで、受験勉強の時間を確保するのです。
宿題をすべてやらないと先生から叱られてしまうと
心配する場合は、お母さん・お父さんの方から
「この夏にどうしても克服しておきたい分野があるので」
と塾に説明しておけばよいでしょう。
(2)受験勉強の絞り方
(1)のようにして塾の宿題や復習の時間を減らすことができたら、
次に、受験勉強の時間をさらに有効に使えるようにしていきます。
「なるべくたくさんの分野を勉強しないと不安で・・・」
という気持ちがあるかもしれませんが、
まずはこの夏にこれだけはマスターしたいという分野を
2,3個くらいに絞ってしまいます。
長いようで意外と短いのが夏休みです。
中途半端になるよりも、これだけは夏休みにマスターできた!
という分野を一つ作る方が大きな自信につながります。
もし、どうしても学習する分野を絞りきれない場合は、
候補を複数挙げてから優先順位を付けて、
上位2つから取り組むようにしてください。
こうして分野を絞ることができたら、
ついでに使う問題集も決めてしまいましょう。
計画も立てやすくなり、やるべきことも明確になるので、
勉強に集中できるようになります。
2.計画の振り分け方
──────────────────────────
やるべきことはこれで明確になりました。
そうしたら次に、それらを計画に落とし込んでいきます。
ここでは2つの計画立案法を紹介します。
勉強をする本人がやりやすい方で、
計画を立ててください。
(1)計画立案法「バランス型」
例えば、相談者の彼であれば、
・学校の宿題
・塾の宿題
・受験勉強
この3つをバランスよく学習していきたいわけです。
そこでこの3つの要素を
時間帯で振り分けていくのです。
例えば、
午前中は「塾の宿題」、
午後1時から3時が「学校の宿題」。
それ以降はすべて「受験勉強」というように。
こうすれば、勉強開始時間と終了時間が明確になるので、
メリハリのついた学習ができるようになります。
ポイントは時間帯を守ること。
終了時間がきたら、その時やっている問題で一旦
その勉強を終えるようにしてください。
続きは、次回おこなえば良いのです。
(2)計画立案法「とことん型」
もうひとつの方法は、日によって
やるべき内容を変えていくという方法です。
例えば、
火曜日は、一日中「塾の宿題」をやる日。
水曜日は、とことん「学校の宿題」をやる。
日曜日は、ずっと「受験勉強」。
このように、日によってテーマを決めてしまう
とことん型の方法です。
各時間帯で勉強内容を変えていくよりも、
1日同じものをずっとやる方が性に合う
という場合におすすめです。
3.それでもうまく計画を立てられない場合は・・・
─────────────────────────
以上のように、
勉強することを絞り、
それらを日々の学習時間に振り分ける。
こうすれば、相談者の彼のように
頭が整理され、自信を持って机に向かえるようになります。
しかし、それでもうまく計画が立てられない。
そんなケースも存在します。
それは何がいけないのか?
ズバリ、それは
お子さんの習い事の量が多すぎることが問題なのです。
塾や家庭教師、
それから習い事。
これらを整理する必要があります。
塾や家庭教師であれば、
通う日数を減らす、あるいは辞める。
習い事であれば辞めるか、しばらくお休みする。
このようにして
家庭学習と習い事とのバランスを
取っていく必要があるのです。
バランスの欠如は、
学力・成績が上がらないばかりか
お子さんの精神バランスをも崩す火種となります。
これら3つのポイントを
一度家庭で見直し、
残りの夏休みを有効に過ごしてみてください。
夏休みに出遅れていても
今ならまだ間に合います。
がんばってください。
応援しています。
坂本より
■坂本が作った受験勉強マニュアル
サクラサク「中学受験」勉強法
サクラサク「高校受験」勉強法
■発行:株式会社ドリームエデュケーション