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テーマ:ニュース(99610)
カテゴリ:政府・自治体・関連機関
埼玉工業大学は、脱炭素時代に向けた教育・研究として、「ものづくり研究センター」に太陽光発電とレドックスフロー電池を組み合わせた電力需給システムを開発・構築して、1年間の実証実験を実施、2020 年 3 月 11 日から約3,000 時間の稼働を実現した。 レドックスフロー電池は、原理的に耐久性と安全性が高く、電力変動の大きい自然エネルギー用の蓄電池として適した特性を持つ。埼工大では、再生可能エネルギーの利用を推進するため、自然エネルギ ーの充放電に適した蓄電池として、レドックスフロー電池に注目した。 この新型のレドックスフロー電池は同大学で2号機となるもので、今回、韓国のエネルギー関連企業(HI GROUP Energy & HVAC Co., Ltd.)との共同研究により「太陽光発電 とレドックスフロー電池」を組み合わせた電力需給システムを開発、導入して実証実験を進めてきた。 実証実験では 1 年間の気象サイクルによる太陽光パネルでの発電と、連動するレドックスフロー電池への蓄電および蓄電した電気を館内照明設備に給電するといった、実環境における動作特性のデータを取得した。 とくに、太陽光発電で余った電気を蓄電する稼働方式では、従来利用されていなかった電気を貯めて、夜間に使用する運用を実証。これにより、再生エネの高効率な利用を実現する蓄電池の実用化に向けた技術が検証できた。 また、レドックスフロー電池の性能向上を目指した課題とその改善手法も明確になった。このレドックスフロー電池の実用化により、再生エネの有効活用と電力の自給自足が可能。また地震や台風などの自然災害による停電対策として、自治体庁舎や病院の非常用電源として利用できる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.04.26 09:27:09
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