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2003年06月26日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
ソフィア。
彼女は、イタリア人の政治学者である。
ボローニャ大学(世界最古の大学)を卒業し、ロンドンスクール・オブ・エコノミクス(LSE)で博士号を取得。うちの学校に来た。
まだ40台(?)と若い。新進気鋭である。

私には指導教官が2人いる。もう一人は、このHPにも何度か登場したドン。
彼は、日本研究のプロで、私の研究のケーススタディである「日本」について私を指導する。

ソフィアは、上に書いたように、比較政治と合理的選択論の研究家。
私の研究の理論部分を指導する。

第一指導教官はソフィアで、ドンは第二。
ソフィアがメインで、ドンがサポートというのが公式の形。

。。。。なのだが。
ソフィアが昨年の1月からボローニャ大学に調査のため長期出張に出てしまった。

まあ、私はその時PhDの1年目。まだ研究内容が全然まとまってないので、指導することなどないに等しい。彼女も自分の研究を進めねばならないし、私のことなど優先順位が低いのは当たり前。これは私も大して問題視してなかった。

で、1年半が経過。

もうそろそろ彼女がうちの学校に戻ってくるはずだったので、私は先日彼女にメールを入れてみた。
ところが返事は。。。。

「はーい、かみぽこ。メール読みました。研究は進んでいるようですね。あなたの選んだ研究題材は政治学の発展に偉大な貢献があると思います。来年に関しては、私は引き続きボローニャに行きます。来年6月に帰ってきたら、あなたの研究は更に進み、草稿を全て読むことができそうですね。楽しみにしております」

ぬわにいいいいいいい~~~~~~?
また来年いないだとお?

これで合計2年半、指導教官なしでやらんといかんってことかい?
これはしかし、いくらなんでも問題だろ。
どうせいっちゅーんじゃ。

。。。。と、その時はかなり愕然として、
その日、国際局のジャックに会う用事があったので、彼にまで思い切りぐちってしまった。

ジャックに「もう学部長か学校本部に抗議したらどうか」
って言われた。

しかし、私は考えた。

私はソフィアに文句を言うつもりはないんだよね。
思えばこれまでどれだけ世話になったか。

私が修士のとき、最初英語がさっぱりだったことは、何度かこのHPに書いているが、
その時、彼女は何度も
「あなたの英語は向上している。問題はない」
と言ってくれ、
私がセミナーでどんなにたどたどしく他の学生と公平に接してくれた。

彼女は一見ものすごく怖いのだが、
淡々と、しかしどんなときも公平に見てくれたことに、どれだけ助けられたことか。。。

その上、私の英語がひどくても、私の頭の中まで決して疑わず、
修士論文の指導教官をお願いに行った時、私が論文テーマのアイディアをつたない英語で必死にしゃべると
「ものすごく興味深いテーマだ。ぜひ指導させて欲しい」
と言ってくれた。

その上、PhDに行きたいと相談したとき、
引き続き指導教官をさせてくれと自ら申し出てくれたし、
彼女の推薦のおかげでほとんど無審査でPhDに進むことができた。

私は年齢的な問題もあって、PhDをやるのに他の学校を探す余裕がなかったから、これはほんとにありがたかった。

これだけの恩は、忘れられるもんじゃない。

彼女の学者としての実力自体も、私は信頼してるしね。

まあ今回の件は、彼女の合理的判断もあると思う。
私の論文の草稿ができ上がってから指導したほうが簡単で効率的だと。
私が草稿を確実に上げてくるという信頼を、彼女は私に対して持っていると、勝手に解釈したい。

誰もが、これは抗議すべきだ、と言うかもしれないけど、
私は、ここは日本人として、サムライ・スタイルで行くことに決めた。

サムライは一度受けた恩は決して忘れない。
そして、黙って結果を見せる。

これで行こうと思う。

ええかげんなイタリア人を相手に、これは無謀という人もいるだろうけど、
俺はサムライを貫く。それしかない。

そもそも、私は待ちの姿勢、受身の姿勢で研究をやってない。
指導教官の言うとおりに、真面目に堅実に進めるというやり方をやってない。
勝手に内容を変えて事後報告とか、おもしろい理論を見つけて、急に取り入れてドンが目を回したりとか。自由に発想して、自由に行動してきた。

自分でどんどん決めて、調べて、書いて、指導教官に提出して、コメントをもらう、というスタイルだ。問題はない。

現実的に、いまできることをやっておこうと思う。
幸いドンのほうとは、いい人間関係が築けつつあるし、
あいつは結構なんでも気軽に聞けるタイプだから、
先に彼との間でできることをやっていけばいいだろう。

ただ、この指導教官問題は昨年学部長に話して、善処を求めたが、
最終的に学部から回答がなかった。
ソフィアには個人的になにも思うところはないが、
なんにもしてくれない学部に対しては私にも意地はある。

以前の日記に今年12月中に論文の草稿をすべて終らせると書いたが、
ほんとに年内に終わらせて、学部長にたたきつけるつもりだ。

「論文草稿終わりました。もう、これからは指導教官なしには進みません。どうするんですか?」
ってね。







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最終更新日  2003年06月27日 19時08分36秒



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