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さて、学生・教授連絡会議の続き。
わたしは手を上げて発言を求めた。 「博士候補生用研究室」について教授陣に現状を伝え、要望事項を訴えるためだ。 先日、ヒュー・プレスコット教授と会談していたので、 現状学校ができない事と、できる可能性がありそうな事は わたしの頭の中で整理できていた。 だからわたしはこう発言した。 「わたしはPhDの学生からe-mailで研究環境について意見を聴取してみました。 その結果、数人の学生から研究室についての意見がありました。 我々は約50人で1つの部屋をシェアしており、 しかもその部屋のコンピューターは5台ありますがどれも古く、 インターネットに接続しているのは1台のみです。 部屋にプリンターやコピー機もありません。 多くの学生はこの研究室を使わず、図書館で研究したりしてますが、図書館は学部生が多く、騒がしくて研究になりません。 従って、我々の要望としては、博士課程用の研究室として、1つでも多く部屋を獲得していただきたいところです。 しかしながら、学校の本年度の部屋割りは終わっていることを考えますと、これについては長期的課題と考えていただくとしまして、 まずは改善の第一歩として、今ある部屋の改善を考えていただければと思います。 具体的にはコンピューターをインターネットに接続すること、プリンター、コピー機などの設置などをお考えいただければと思います。 われわれとしては、まずコンピューターだと考えますが。」 。。。。わたしとしては、非常にクリアーな要望だと思っていたのだが、教授陣の反応は意外なものだった。要はわたしの発言に対し、予想以上に否定的だったのだ。 ファーディナンドさんが言った。 「ほんとにコンピューターいるの? みんな家でインターネットつなげてるのではないの?」 わたしは答えた。 「確かにみんな家でコンピューターを持ち、インターネットに接続しています。 しかしながら、わたしは2つのことを考えます。 まず多くの学生は、家で電話回線でインターネットに接続してますので、費用が高い。またそれは速度が遅いですので、資料のダウンロードなどには、時間がかかります。 これが学校でやれれば、費用面でも時間面でも助かります。 もう1つは、学部の施設としてコンピューターなどの揃った研究室がないということになると、長期的には学校の評判を落とすことになり、優秀な学生が我々の学部を敬遠することになるのを危惧します。」 それに対して、ファーディナンドさんは 「それはここで考えることじゃないんじゃないの?」 と言った。 わたしは困ったなと思った。 それに輪をかけて、 アホな修士の学生がとんでもないことを言った。 「学生のほとんどが、学内の寮に住んでいて、部屋でインターネットに接続できるから、問題ないんじゃないですか?」 何を言っとるんだ! わたしは即座に否定した。 「それは修士の学生の話だろ。PhDはほとんどが学校外に部屋を借りて住んでるんだ。間違ったことを言うな!」 アホな発言のせいで、場が混乱した。 プレスコット教授が、 「今年中にできることは何ですかねえ?」 と発言。 わたしは、いろいろ考えてベターな改善策は何か、という方向に議論を向けたいと必死だったが、会議はとにかくすぐできること、という方向に話が向いた。 わたしの英語力の問題もあったと思う。。。。 決定打はインディラ・カーンさんの意見。 「プリンターならすぐ入れられるでしょう。 プリンターで行きましょう。」 わたし「いや、まずプリンターを入れても、コンピューターが今の状態だと意味がないです。」 インディラ「でも、コンピューターは今年中にできないかもしれないわ。まずプリンターを入れましょう。」 これで話がまとまってしまった。 。。。。 とにかく1つ改善策が決まったのだから、 今日はよしとしようか、と思った。 しかしながら、わたしは 「学生・教授連絡会議」が 短期的な話しか議論できない、 言い換えれば、学部にとって有益と思われる長期的な課題を取り上げることができないことを非常に不満に思った。 我々の研究室の話もそうだし、 修士の学生の図書館の本が足りないという問題が毎年繰り返されることもそうだ。。。。 会議後、わたしはもう一度頭を整理してから、 プレスコット教授に面会を求めようと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年08月19日 18時11分42秒
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