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2006年04月09日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、「英国留学回想録」です。
それでは「鍛えられる。」第三回。

「宿題、宿題、宿題、宿題、宿題」
(2000年8月)

簡単に言えば、そういう毎日だったのだ。
プレセッショナル・コースというのは。

ということで、今日は以上おしまい。
さようなら。(笑)

。。。。というわけにはいかないですよね。
すみません。m (_ _) m

まあ、要するに、
プレセッショナル・コースってのは
宿題漬けでそんなもんでしょって
言ってしまえばそれまでよってことなのだが、

まあ実際、コースでどんなことをやったのかについては
知りたいなという方もいらっしゃると思うので、
今日は書いてみたい。

結論から言うと、
リチャードが出してきた宿題の山と言うのは、
実によく考えられたものだったと思う。

それでは、どんな宿題だったのか、
当時のノートをめくりながら
振り返ってみたいと思う。

「1.この記事を読んで、以下の問題に答えよ。」

記事というのは、大体「国際関係論」や「政治学」で取り扱うような内容のもの。

例えば、「死刑の是非」。
それも「イスラム教社会における死刑」について。

「発展途上国の教育水準」について。

「女性の家事労働とその対価」について。

「植民地主義と植民地化」について。

「インドの人身売買」について。

結構、濃い内容でしょ?(笑)

TIMEとかTHE ECONOMISTのような一般紙や、
もっと専門的な雑誌からA4版で1-2ページの記事を
リチャードがコピーして渡してくれる。

それに対して、リチャードが
大体12-15問くらいの問題を用意して、
それに答えるのが宿題となる。

問題というのが、例えば
「いつ、どういう場所で死刑は実行されるのか?」
とかいう1行くらいの質問。

答えは
「日中、大勢の群衆の前で行われる」
という感じ。

あと、国際関係論の理論の教科書みたいな本からの、
コピー1-2ページについて、
同じように答えるというのもあった。

「リアリズムとアイディアリズムの違いは?」

とか

「モーゲンソーはどう言ったか?」
「ウォルツはどう言ったか?」
「この理論は誰が唱えたものか?」
「彼らの理論を比較せよ」

などなどね。

次に、こんなような宿題があった。

「2.この記事を読んで、300WORDSに要約せよ。」

記事というのは、上記ようなものと同じ。
ただ、読んで問題に答えるのではなく、
内容を理解し、英語でまとめなさいと。。。

授業の終わりに宿題が出て、
翌日の授業で、
問題に答えるのほうはみんなで答え合わせ。

要約の方はリチャードに提出すると、
翌日までに(!)添削されてきて返却されてくる。

要はこれ、毎日である。
こういう宿題が毎日出た上に、
1週間かけてエッセイを書かないといけない。

クラスから悲鳴が上がった。。。

ガブリエラにしても、
ナタリーにしても、
タイの女の子たちにしても、
優秀なのだろうが、
さすがにこんなに絞られたことは
なかったようだ。。。

リチャードがブラピ系の男前なので、
(ちょっと剥げてたけど。。。)
この子達から表立って文句は出なかったけど、
さすがに毎日宿題が出される瞬間の彼女たちの表情は
引きつり気味だった。

こういう時に、
見た目って大事かなってちょっと思った。

これをぶちゃむくれ男が言ってたら、
暴動だったかも。
どうでもいい話ですが。。。

ハードワークには比較的慣れてるはずの
日本勢も青息吐息だった。

ジェンダースタディのT子さんは
「もー、私、この歳で(50歳くらい?)こんなことできないわ。。。」
と毎日ぼやくことしきり。

社会学のまやちゃんは、
「もう私、帰りたくなりました。。。」
とぼそっとつぶやく。

ただ、この2人はね、
口ではぼやいてばっかりなのだけど、
課題はちゃんとやってきて問題ないっていう、
典型的な日本人タイプだったのだけど、


あと、JYAのタクマ君。
利発な彼は嬉々としてやってたような気がするが。
彼はこのJYAのコースが終わったら、
うちの大学の先生から推薦状もらって、
アメリカの大学院に行きたいという明確な目的を持っていた。
モティベーションの高い子はやっぱり違うという感じだった。

ちなみに彼は、
最終的に私の指導教官・ソフィアから推薦状をもらって、
アメリカの大学院に行きましたよ。
すごいね。

私?
宿題の量自体はね。
会社時代残業で鍛えられてるから、
特に気にならなかった。

でも、やっぱり読むのも遅けりゃ、
書くのも遅くてね。

おまけに、やっと終わって次の日授業に出ると、
問題の答えは間違いまくっとるわ、
要約は赤ペンでびっしりになって帰ってくるわで、
もう、毎日悲しい気分になっていた。

まあでも、元々ええかげんな性格の私は、
次の宿題に取り組んでね、
深夜になってやっとこさできるのだけど、
その時は

「よし、今度こそ完璧だ。成長したな、俺。はっはっは。。。」

っては感じで満足して寝ていた。(苦笑)

それで翌日の授業でまたへこむのだけど。。。

なんともはや、とほほなのだけど、
まあ、これくらいのおおらかな性格の方が、
最終的に留学はうまく行くと今でも思っている。

どうせ細かいことを突っ込んでいくと、
慣れない外国での勉強なんてね、
誰でも問題だらけなんだから。

どんなに自分の国では優秀な人でも、
外国だと何割か割引になるのは仕方がないことだ。

だから、そういうことを一々気にしてたら、
頭がおかしくなる。
それより、目の前にあることを
前向きにやっていくということが大事なのだと思う。

え?説得力ない??(苦笑)
あんたのはひどすぎるって???

まあ、いいや。

要するにですね、
今日言いたいことは
リチャードという先生の出した宿題の山というのは、
よく考えられたものだったなあということ。

まず、大学院での課題に追われるハードな日々というものが、
いったいどういうものなのか、
実に見事に予行演習できるようになっていたこと。

次に、社会科学系の学部に進む場合、
予備知識として持っておくべき理論面の基礎、
今、トレンドとなっている研究課題
をきっちり押さえていたこと。

文章の書き方というものを、
理屈ではなく、体で覚えるまで
何度も何度も学生に繰り返させたこと。

私自身、マスターを修了して
PhDになった今振り返ってみると、
これは実によくできたカリキュラムだったと
感服せざるを得ない。

最後に1つ付け加えると、
これはリチャードという人が、
机の前で頭をひねって考えたものではない、
彼の多様な現場での経験が凝縮されたものだったと思う。

元々英語教師としてインドなど世界中を回った経験。
PhDの学生としての経験。
彼は学部で助手もやっていた。
実際に大学で授業を担当した経験。。。。

多様な経験というものが、プロフェッショナルを作っていくという
1つの好例なのだろうとも思う。





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最終更新日  2006年05月09日 07時37分23秒



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